ワインペアリング奮闘記第79回クロード・カザルブラン・ド・ブラン・ブリュット N.V.×手毬寿司

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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第79回

ブラン・ド・ブランは寿司の夢を見るか？

このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。

■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。

■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品不使用です。

メリー・クリスマス2020！ということで、今回のお題は『クロード・カザルブラン・ド・ブラン・ブリュット N.V.』です。シャルドネ100%のブラン・ド・ブランは特に人気がありますね。

『クロード・カザルブラン・ド・ブラン・ブリュット N.V.』

テイスティング：

グラスに注ぐと、繊細の泡がクリーミーに立ち上ってきます。
香りはシトラスから洋梨、蜜りんご、アーモンド、白いお花など。果実の大らかさを感じさせつつ、ミネラルのチョーキーなニュアンスが硬質なストラクチャを予想させます。
口に含むと熟したグレープフルーツを思わせる果実味。酸味はスキッと整っています。中盤から塩味を伴ったミネラルのテンション、旨味を感じました。フレッシュ・フルーツに軽くトーストのようなフレーヴァが鼻腔に上がってきます。後半まで果実とミネラルの印象が続きます。
甘やかさとフレッシュな酸、そしてしっかりとした骨格。とてもバランスに優れた上質なシャンパーニュだと思います。素晴らしい！

合わせる料理：
2020年クリスマスは間に合わず残念ですが、お正月なら間に合いますね！
品質に対して価格も手頃だし、シルバーのロゴがクリーム色の地に映えて美しいですから、お正月に開けたい、乾杯したい１本だと思います。
となると料理の方もお正月らしいものをセレクトしたいですねぇ。
正月料理の代表格、おせち料理だと甘っこかったり、お醤油がしっかり染みているものが多いですし、餅というのも少し・・・シャンパーニュを合わせるとなると、爽やかな酸味だったり、フレッシュな素材が欲しいですね。となると、もうお寿司しかない！
今回のシャンパーニュは酸味がフレッシュでスッキリ、塩味を伴うミネラルもあって、生の海の幸にもきっと合うと思います。
では、今回は家庭で簡単に作れるとウワサの『手毬寿司』を作ってみましょう！

レシピ：
硬めに炊いたご飯に寿司酢をさっくりと混ぜ込んで、冷まします。
正方形に切ったラップの中央にお刺身を置いて、大葉やゴマなど好きな薬味を散らし、シャリ適量のせたら軽く茶巾絞りにします。

ネットで見るような綺麗な手毬寿司は作れなかったけれど、子供は喜んでくれました。笑

ペアリングレポート：

ワサビ醤油をつけて食べてみると・・・おお。見た目は物珍しいけど、慣れ親しんだお寿司の味ですね。
シャリが崩れやすいので、丸いまま食べるのはちょっと難しいです。
さてさて、クロード・カザルブラン・ド・ブラン・ブリュット N.V.を合わせていただきましょう。
いやー・・・進む進む。何の問題も無く。違和感なく、よく合っていますね。美味しい！
シャンパーニュを置くお寿司屋さんも多くなって来ていると聞きますが、繊細なお寿司に、同じく繊細なブラン・ド・ブランって本当に合います。
寿司酢の香りや、角の取れた酸味、粒の立ったシャリがほろっと口の中で解けていくテクスチャー、お醤油の複雑な旨味に、しっとりとした寿司ネタ・・・もちろん日本酒のようにじっくりと舌に染み渡るお酒との相性も格別ですが、シャンパーニュのように上方向に抜けていくような、天に登っていくような軽やかなペアリングはまた素晴らしいです！

いかがですか？お寿司ですと、ワインがあまり華やかすぎても合い辛いと思いますが、今回のカザルのブラン・ド・ブランのようにバランスに秀でたタイプのシャンパーニュなら、とても合わせやすいと思いますよ！
それでは、今年もワインと共に、良いお正月をお迎え下さい。

（西岡）

今回のペアリングワイン：『クロード・カザルブラン・ド・ブラン・ブリュット N.V.』

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