ワインボキャブラ天国【第31回】「濃い」英:full-bodied,robust 仏:corse

ワインボキャブラ天国【第31回】「濃い」英:full-bodied,robust 仏:corse

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「濃い」
英:full-bodied,robust 仏:corse (*最後のeに右上がりのアクセント 形容詞:発音は「コルセ」)

本日のワイン表現用語は「濃い」。英語にすると「full-bodied」ですから、前回第30回でご紹介した表現「こく=body」とも関連性の高い言葉ですね。

「こく=body」という表現と同様、「濃い」も基本的にはそのワインが含んでいるタンニン分や果実由来の甘みやボリューム感、
そしてアルコール分など様々な要素の度合いを包括して表現する言葉ではありますが、シンプルに「味わいが濃いワインだと感じた」ときに口から出る最初の言葉ですよね。

そんな第一印象をズバッと表す言葉だからこそ「どこがどう濃いのか」を考え、表現として補足していくことで、ワインの感想に厚み・説得力が増していきます。

例えば、誰かにワインの感想を言う時に使うなら、こんな感じでしょうか。「すごく濃いワインですね。ブルーベリーを甘く煮詰めたジャムみたいな濃厚な香りがあって、味わいも香りのイメージそのままでフルーティ&パワフル。果物のボリューム感がたっぷり、渋味もしっかり・・・でも、タンニンは目が詰まってとても滑らか。こんなに味わいが濃いのに、きれいな酸が全体をエレガントにまとめてくれているから、全く飲み疲れないですね・・・」

まずは「濃い」で全体像を示し、次にその「濃い」の要素を分解し、ひとつひとつをちょっとだけ具体的に表してあげると、ワインの味わいがぐっと伝わりやすくなるのでは、と思います。この順序だと結構簡単にワイン表現が出来ますので、やってみてくださいね。

ということで今週はこのへんで!
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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