「原産地呼称について」 ワインはじめて講座

「原産地呼称について」 ワインはじめて講座

昨日は、スパークリングワインの「二次発酵」について、 そして『シャンパーニュ』と名乗るための条件、などをご紹介しました。

では今日からはちょっとだけワインの世界に深く踏み込みまして・・・
ワインの「原産地呼称」という考え方、そして制度についてです。
「ワインを知るということは、すなわちこの考え方を理解し、覚えていくこと!」
と断言できるくらい、とても重要な内容。
とはいえあまり複雑に考えすぎてもいけないので、少しずつ理解を深めて戴ければと思います。

「原産地呼称」とは、読んで字のごとく「ワインが産まれた産地を、ワインの名前として呼ぶ」という制度です。

例えば「ボルドー」という表記のワインがあったとしますよね。
このワインは、まず第1の前提として 「フランスのボルドー地方で造られたブドウだけで造られていますよ」ということを示しています。
ですがその名前の内側には、実は様々な「名乗るための条件」が積み重なっています。

「ブドウ品種はこの品種とこの品種以外は使ってはいけません」
「1haの畑に、○○本以上の樹を植えてはいけません」
「こういう栽培方法はいいけど、こっちはダメ」
「その畑から、1haあたり○○L以上のワインを造ってはいけません」
「醸造方法は、こういうやり方で造ること」
という具合です。
これら様々な条件をクリアした上で、ボルドー地方の中で造ったワインが初めて「ボルドー」を名乗れるわけです。

もし仮にボルドーで栽培したブドウでも、すべての条件をクリアしていないとしたら。
そのワインはボルドーワインではなくただの「フランスワイン」という扱いになります。
これはつまり「場所はともかく、フランスのどこかで造られたワインではあります」
という程度の大雑把な扱いにされるということで、要するに格が下がる、ということです。
「鹿児島県産黒豚」と「国産豚」みたいな違いですね。

「原産地呼称」とは、生まれ故郷を名乗ることで、そのためには様々な条件をクリアする必要がある・・・
まずはこのくらいにしておきましょうか。

今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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