【2024年版】シャブリの特徴とは?おすすめのワイン10選もご紹介!
- 2022.04.12
- おすすめワイン
フランス・ブルゴーニュ地方を原産とする、シャルドネ種から造られることで有名な「シャブリ」。ここでは、シャブリの持つ特徴やおすすめのワインについて、詳しく解説していきます。
目次
シャブリの基礎知識
シャブリとは
シャブリとは、フランス・ブルゴーニュ地方・シャブリ地区にて、白ワイン用のぶどう品種であるシャルドネを原料として造られるワインのことです。シャルドネは様々な場所でワイン造りに使用されていますが、シャブリ地区の冷涼な気候と石灰質な土壌により、フレッシュな酸味とキレを楽しむことができます。
シャブリの香りや味わいの特徴
冷涼な気候と特殊な土壌によって造られたシャブリは、独特な香りや味わいを楽しむことができます。まず、シャブリは冷涼な気候の影響により、「フレッシュでシャープな酸味」を持っています。そして、石灰質の土壌から造られることにより、「豊富なミネラル感」を持つという特徴があります。
シャブリ地区の土壌は、元々海の底にあったものが隆起したことにより出現したものであり、牡蠣や貝殻の化石などが混ざった石灰質な土壌です。このミネラルをたっぷり含んだシャブリ地区の土壌は「キンメリジャン」と呼ばれ、ぶどう品種であるシャルドネの魅力を最大限に引き出すと言われています。
また、シャブリはフランスにおいて最上級のワインであるAOCとして格付けされていますが、さらに4つのランクによって分類することができます。
まず、最上級の特級銘柄として「シャブリ・グラン・クリュ」が挙げられます。最も日当たりの良い特級畑から収穫されたぶどうを使用し、長期間の熟成も可能なワインです。生産量はシャブリワイン全体の中でも約2%となっており、非常に希少価値の高いものとなっています。
次にランクが高いものは「シャブリ・プルミエ・クリュ」です。特級畑の次に環境が良い、一級畑で収穫されたぶどうを使用しています。また、この一級畑には40もの区画があるため、区画ごとに異なる特徴を楽しむことができる点も魅力になっています。
3番目のランクにあたるのが「シャブリ」となります。最もスタンダードなラインとなっており、生産量は全体の約67%を占めています。
そして、最もカジュアルに楽しむことができるのが「プティ・シャブリ」です。価格もお手頃となっているため、シャブリがどんなワインなのか試してみたい方にもおすすめとなっています。
シャブリが造られる地域
シャブリ地区は、フランス・ブルゴーニュ地方の最北部に位置しています。パリから南東180kmにあり、ブルゴーニュ地方は世界のワイン生産者が目標にする、偉大な場所の一つとされています。
シャブリは、豊富なミネラル感を味わうことができるのが魅力です。しかし、このミネラル感を生む特殊な土壌は、世界中を探してもシャブリ地区以外に見つけることができないと言われています。
シャブリに合う料理
シャブリに合う料理としてまず挙げられるのが、生牡蠣です。
シャブリがなぜ生牡蠣に合うのかは諸説ありますが、牡蠣や貝殻の化石を含んだ土壌から造られた白ワインだから、という説が有名ですね。
多くのシャブリは柑橘に似たフレッシュな酸、そして塩や石灰を思わせるミネラルを持ち、確かに生牡蠣との相性は良いです。
ただ、樽を効かせたリッチなタイプのシャブリ(主にプルミエ・クリュ以上のもの)の場合、そもそも生の食材との相性があまり良くありませんので、熱を通した魚介類や白身のお肉を合わせる方がおすすめです。
生牡蠣に合わせるためにシャブリを購入する場合は、「プティ・シャブリ」または3,000円台以下の「シャブリ」の中から選ぶのが無難でしょう。
シャブリのおすすめの飲み方
「シャブリ・グラン・クリュ」や「シャブリ・プルミエ・クリュ」などの上級なものは、冷やしすぎず10℃~12℃くらいの温度で飲むのがおすすめです。豊富なミネラルを含んだ豊かな香りを楽しむことができます。
また、カジュアルなシャブリの場合はしっかり冷やしてから飲むことで、シャープな酸味とキレを味わうことができます。
シャブリのおすすめ銘柄10選
ここでは、ワイン専門商社フィラディスの直販ショップ Firadis WINE CLUBがおすすめするシャブリの銘柄を、詳しくご紹介していきます。
カミーユ・エ・ローラン・シャレール シャブリ(仏ブルゴーニュ産白750ml)
https://firadis.net/item/813.html
設立から10年も経っていない新興ドメーヌから生産された、古典的な様式美も遵守しつつ、現代的な魅力も詰まった1本です。シャブリ特有のスモーキーな印象と、フレッシュな酸味やキレを、お手頃価格で楽しみたい方におすすめです。
カミーユ・エ・ローラン・シャレール シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォークパン
https://firadis.net/item/938.html
プルミエ・クリュならではの味わいの集中度、カチッとしたミネラルに加え、南国のフルーツや花々のような濃密で甘いイメージが広がるキュヴェです。チーズ料理や、ハーブ・スパイスなどを使用した魚介料理と合わせるのがおすすめです。
ジュリアン・ブロカール シャブリ・プルミエ・クリュ レ・ヴォードヴェイ
https://firadis.net/item/905.html
よりエネルギッシュで豊富なミネラル感を感じることができるキユヴェの登場です。酒質に張りがあり、長い余韻を楽しむことができる1本となっています。
ジュリアン・ブロカール シャブリ ドメーヌ・ド・ラ・ボワッソヌーズ
https://firadis.net/item/904.html
シャブリワインの大ドメーヌである「ジャン・マルク・ブロカール」の二代目当主も兼任するジュリアン。引継ぎと同時に立ち上げた自らのドメーヌから、初めてビオディナミを取り入れた区画より造られた1本です。
ピュアな果実感、しっかりとした味わいの強さを楽しんでいただける一本です。
セバスチャン・クリストフ シャブリ(仏ブルゴーニュ産白750ml)
https://firadis.net/item/1136.html
フルーツ感たっぷりの味わいで、酸味も非常に柔らかなシャブリです。こちらの1本は魚介料理よりも、豚や鶏肉に塩・胡椒・レモンなどのシンプルな味付けをした料理と合わせることをおすすめします。
セバスチャン・クリストフ シャブリ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
https://firadis.net/item/1137.html
セバスチャンが祖父から引き継いだ、樹齢約60年のぶどうを使用して造られた1本。口に含むと凝縮した果実の味が広がり、張りのある酸味とミネラル感を楽しむことができます。
ドメーヌ・ジェレミー・アルノー シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォー・ド・ヴェイ 2018年(仏ブルゴーニュ産白750ml)
https://firadis.net/item/1298.html
シャブリ一級畑である「ヴォー・ド・ヴェイ」から収穫されたぶどうを使用した1本。ロースト度合いが強めの樽を使用することにより、ビター感とミネラルたっぷりの味わいを楽しむことができます。シャブリをある程度飲み比べたことがある方にもおすすめとなっております。
ドメーヌ・ジェレミー・アルノー プティ・シャブリ 2018年(仏ブルゴーニュ産白750ml)
https://firadis.net/item/1297.html
驚くほどのミネラル感と、素材のポテンシャルを楽しむことができるプティ・シャブリです。様々な柑橘系フルーツやハーブ、抹茶を連想させるような力強い香りと、活発なミネラル感やドライな酸味をお楽しみいただけます。日本のミルキーな生牡蠣とも相性抜群です。
ドメーヌ・ジェレミー・アルノー シャブリ・プルミエ・クリュ・グランド・ショーム 2018年(仏ブルゴーニュ産白750ml)
https://firadis.net/item/1299.html
シャブリ一級畑「ヴォー・ド・ヴェイ」の上級品であり、ビターな樽の香ばしさと、セサミのような爽やかな香ばしさが際立つ1本。野菜の天ぷらやゴーヤチャンプルーなど、苦みのある料理と合わせると相性が良いです。
「シャブリ」飲み比べ!異なる生産者のシャブリ4本セット(白750ml×4本)
https://firadis.net/item/1345.html
世界150以上のワイナリーと直接取引をするワイン商社フィラディスが贈る、シャブリ好きにはたまらないセットです。生産者が異なる4つのシャブリをフィラディスが厳選し、中にはプルミエ・クリュのシャブリも含まれています。
同じシャブリであっても、畑やスタイルによって味わいに個性があります。ご自宅で、贅沢な飲み比べを楽しんでみてください。
辛口白ワインの代名詞「シャブリ」を楽しもう
ここまで、辛口白ワインの代名詞であるシャブリの魅力を、特徴やおすすめのワイン10選とともにご紹介しました。日本においても知名度の高いシャブリですが、その美味しさの秘密についてご理解いただけたかと思います。シャブリが気になる方は、是非とも当記事を参考にしていただき、飲み比べを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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