コンビニ惣菜ペアリング道 第18回「RF1のお惣菜でブルゴーニュ・シャルドネを全方位的に楽しむ!」
- 2020.11.16
- コンビニ惣菜ペアリング道
- ペアリング
コラムシリーズ「コンビニ惣菜ペアリング道」第18回。
コンビニやその他のお店で売っている市販のおつまみやレトルト食品などで何の手間もかけずに色々なワインペアリングを楽しんじゃおう!というちょっとズボラなペアリングチャレンジ企画です。
さて、最近読み始めた方にまずお断りしておきますね。
コラムのタイトルは「コンビニ惣菜ペアリング道」なのですが、その他のスーパーさんや輸入食材店、飲食店のテイクアウトも含め「お手軽に手に入る、調理しなくて良いおつまみ」なら何でもペアリングチャレンジのテーマにしています。
これまで17回分の記事はすべてアーカイブ掲載してありますので、是非これまでのチャレンジ結果も見てみてくださいね。
それでは早速、今回のコラム企画に選んだ「お題ワイン」と、おつまみの調達先をご紹介です!
『ドメーヌ・ド・ラ・ドゥナンテ ブルゴーニュ・シャルドネ』
(当店通常時税抜販売価格:1,980円)
フランス ブルゴーニュ産白ワイン(シャルドネ100%)
Firadis WINE CLUBのブルゴーニュ・シャルドネでは大定番の1本。
樽熟成をしていないピュア&フルーティな辛口シャルドネで、味わい的にはまさに「シャルドネど真ん中」スタイル。
果実の厚み・酸のバランスが絶妙で、ヴォリューム感もしっかりの1本です。
Firadis WINE CLUBページの「マリアージュレシピ」では、「お好み白身魚の簡単フリット」をご提案しておりますが、他の魚介料理なんでも万能なワイン。
お客様からのレヴューでは「スモークサーモンのマリネとの組み合わせが美味しかった」という報告もありました!
さて、今回このワインに合わせるおつまみをリサーチしたお店は、デパ地下なら必ず入っているといっても過言ではない人気惣菜店『RF1』さん。
旬の野菜をたっぷり使った季節メニューも豊富で、特にサラダ系メニューが充実していますよね。
コロッケやエビフライなどの揚げ物も充実、基本100g単位(実は50g、などのオーダーもできるそう)で色々なお惣菜を楽しむことのできる、ワインパーティの時には大活躍してくれるお店です。
ということで今回のお題ワインに対して、季節限定ではない定番メニューから7つのおつまみをチョイスしてみました!
【「RF1」さんで買えるおつまみ色々から選んだペアリング候補 /どこが合いそうと思って選んだか】
ペアリング①:サラダ生春巻き2種セット 海老のベトナム風&サーモンとクリームチーズ(税込483円)
⇒RF1さんと言えばやはり生春巻き、ずいぶん昔から取り扱っていましたよね。最大の定番メニューということで!
ペアリング②:乳酸菌&オリゴ糖 野菜たっぷりのポテトサラダ(税込297円/100g)
⇒こちらもRF1さんのサラダと言えば定番の1品。甘さと酸味のある料理、シャルドネと間違いなく合うはずです!
ペアリング③:アボカドとハーブチキンのグリーンサラダ (税抜432円/100g)
⇒香りのあるハーブチキンにアボカドのねっとりコク感と甘さ・・・このワインの食感と共通点がありそう。
ペアリング④:ほうれん草とベーコンのキッシュ(税抜454円/1カット)
⇒アルザス・リースリングと鉄板に合うキッシュですが、ピュアなスタイルの甘さあるシャルドネにも合いそう!
ペアリング⑤:長芋ときゅうりのサラダ 梅ソース(価格不明/100g)
⇒ソーヴィニヨン・ブランを選びそうなサラダですが・・・さっぱり料理との相性もチェックしてみます。
ペアリング⑥:北海道男爵コロッケ(税込141円/1個)
⇒じゃがいものホクホク感&甘さをこのシャルドネと合わせる、ポテサラに続き2品目です。
ペアリング⑦:豚肉と春雨の揚げ春巻き(税込260円/1本)
⇒最後は個人的な好みでおまけ・・・個人的には生春巻きより揚げ春巻派なので、こちらも試してみました。
*メニュー内容は2020年10月下旬のペアリング実施時点のものです。
先だってご紹介した通り、何しろこのワインは「シャルドネど真ん中」のニュートラル・バランススタイル。
基本的にかなり幅広い料理としっかり組み合ってしまう1本ですので、結論から言えば「RF1」さんで売っているようなお惣菜だけでなく、日本の家庭料理大体なんでも美味しく楽しめちゃう。
この懐の深さが便利なワインなんですよ。
だから「これはちょっと失敗だったな」という残念な組み合わせは一つも無し。
ですがそんな中でも僕が皆さんに絶対おススメしたいペアリングおつまみは・・・
③『アボカドとハーブチキンのグリーンサラダ』でした!
*画像は「RF1」さんのオフィシャルページからお借りしました。
このサラダとワインを口の中で合わせると、もう本当にどんどん美味しくなる感じ。
アボカドがどろっと溶けてシャルドネの酸と混ざったときの濃密な味わいと甘さ、これぞワインペアリングの歓びでしょう!!と感じました。
ソースとの相性も素晴らしく、RF1さんはいろいろなワインと一緒に楽しむことを考えてレシピ開発されているんだろうなあ、と感心。
こちらは通年の定番メニューらしいので、ぜひ一度は試してみてください。
シャンパーニュ/スパークリングワインにも良いと思います。
その他の中で特筆すべきは『ほうれん草とベーコンのキッシュ』。
アルザス・ロレーヌ地域の郷土料理ですから本来ならばアルザスの辛口白ワインが王道ですが、卵の甘さにパイ生地の香ばしさ、ベーコンはちょい焼き目入り、そしてクリームソースとじゃがいもダブルの甘さでトータル的に濃い味のRF1さん版はシャルドネの方が美味しさを引き出してくれるかも。
こちらも通年の定番商品らしいので、是非試していただきたい組み合わせです。
その他のペアリング結果についてはざっとこんな感じでした。
ペアリング①:サラダ生春巻き2種セット 海老のベトナム風&サーモンとクリームチーズ
・海老:合うけど、もうちょっとシャキッとした味わいのソーヴィニヨン・ブランや泡が良さそう
・サーモン&クリームチーズ:ディルの香りとクリームチーズの酸味がワインとうまく寄り添いました。今回の第3位はこの生春巻きです!
ペアリング②:乳酸菌&オリゴ糖 野菜たっぷりのポテトサラダ
やっぱりポテサラとシャルドネは安定して合いますね。じゃがいもの甘みがのびやかに広がります!
ペアリング⑤:長芋ときゅうりのサラダ 梅ソース
梅ソースがペアリング的にはおいしいのですが、長芋の濃厚な味ととろみがワイン全体の味を薄めてしまうかも。
このおつまみにより良く合うのは、日本酒で純米のクラシックなタイプ(フルーティな香りが無いもの)でしょう。
ペアリング⑥:北海道男爵コロッケ
衣のサクサク感+しっかり練って密度の濃いじゃがいもがワインに溶けるときの至福!
フルーティで柔らかな白ワインだったら他のものでも絶対に合いますよ。ソース要りません!
ペアリング⑦:豚肉と春雨の揚げ春巻き
シャルドネもおいしく合わせられますが、味付けがかなり濃く肉も多めなので赤ワインの方がベターだと思います。
カリフォルニアのピノ・ノワールあたりでしょうか??
ということで本日はこのへんで!
次回第19回は僕がずっと温めていた企画についに手を出すことにしました。
真面目なワイン好きのお客さまが呆れてしまうかな・・・と悩んでいたのですが、やっぱり自分自身がどうしても興味があるのでやってみることにします。
19回目のテーマは『「餃子の王将」の餃子には、どんなタイプのシャンパーニュが合うのか??』
餃子×シャンパーニュ、はここ数年で一気に定着した組み合わせ。
それを餃子NO.1チェーン「王将」で、Firadisらしくちょっと深堀りしてやってみようかなと思います。
ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワール、ブレンド3タイプのシャンパーニュを、調味料の味付けも含めて色々なパターンでテイスティング、一番おいしい組み合わせは何か、を検証します。
シャンパーニュを飲みながらだったら2-30組み合わせくらいはいけるかな・・・
これを書いている段階ではまだ検証前ですが、たぶん大丈夫でしょう 笑!
ご期待くださいね。
-
前の記事
コンビニ惣菜ペアリング道 第17回「成城石井で、ボルドーワインに合うおつまみ探してみました。」 2020.10.26
-
次の記事
コンビニ惣菜ペアリング道 第19回「『餃子の王将』×3種のシャンパーニュ、ペアリング大実験やりました!!」 2020.11.23
コメントを書く