ワインボキャブラ天国【第8回】「サンザシ」英:hawthorn 仏:Aubépine

ワインボキャブラ天国【第8回】「サンザシ」英:hawthorn 仏:Aubépine

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「サンザシ」
英:hawthorn
仏:Aubépine (女性名詞:発音は「オウベピーヌ」)

 

aの付くワインボキャブラリー、8個目の言葉は「Aubépine」、「サンザシ」です。 写真のように小さく赤い果実は非常に酸味が強く、 日本では生食ではなくドライフルーツやお菓子の材料などで使用されることが多い果物ですね。

このフルーツをワインの表現として使うのは、当然ながら所謂「赤い果実系」のワイン。 冷涼な地域の軽めのピノ・ノワールやロワールのカベルネ・フラン系赤など、 渋みよりも果実のフレッシュさ、酸味を楽しむようなワインに使うことが多いですね。 香りを取った時点で非常にフレッシュ感があり、甘酸っぱい印象があったときに 「ラズベリー」「さくらんぼ」などと同列で「サンザシ」を使うと良いかと思います。

一方でピノ・ノワールでも暖かい地域のものやブルゴーニュ村名クラス以上の密度の濃いものになると、 サンザシの印象・・・というのはちょっと的が外れるかな、という感じ。 甘酸っぱく軽やかで、チャーミングなイメージを伝えるときに選ぶ表現用語として覚えておいてください。 赤い果物のフレッシュ感があって、濃密な甘みもある時は、 「サンザシのドライフルーツ」とコメントを発展させて凝縮度を表現するというのも手、ですね。

余談ですが・・この果物はコメントで使用する人が割と少ないので、 レストランなどでソムリエさんに言うとちょっとだけ感心されるかもしれません 笑

今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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