「ワインの熟成について その2」 ワインはじめて講座
- 2018.08.29
- ワイン初めて講座~ワインの基礎知識~
- ソムリエ, フランス, ブルゴーニュ, ボージョレ・ヌーボー, 熟成, 生産者
前回からはワインの「熟成」についてご紹介をしています。
ワインは寝かせておくことでおいしくなる、という話は誰もが聞いたことがあるはず。
でも、なんでも寝かせておけば良いという訳じゃないんですよ・・というところまで書きました。
では何故「とにかく寝かせておけばおいしくなる」のではないのか。
それは実はとても簡単なことで「すべてのワインの“飲み頃設計”は違うから」です。
例えばこの時期だと「ボージョレ・ヌーボー」というワインが巷を賑わしています。
フランス・ブルゴーニュのボージョレ地区で造られる所謂「新酒」ですね。
その年に仕込まれたワインが11月の第3木曜日に飲むのを解禁され、日本でも多くの方が楽しみます。
(Firadisはボージョレ・ヌーボーを敢えて取り扱わない主義ですが、その辺は改めて・・・。)
このワインは「できたてのフレッシュなおいしさを楽しむもの」として設計されたワインです。
すぐ飲んでもおいしいように、搾りたての果実のような酸味と果実味を十分に引き出し、 とても軽い爽やかな飲み口に仕上げています。
9月から10月に仕込んで、11月には食卓に並ぶ。
そういう「できたてを楽しむお酒」なので、そもそも長い間寝かせておくような造り方をしていません。
だから、ボージョレを後生大事に何年も寝かせておいても、 劣化こそすれ美味しくなることはないわけです。
でも、ボージョレの生産者に聞くと、ヌーボーも半年くらいは落ち着かせてからのがおいしいよ、 なんて言いますけどね 笑
では次回は反対に「寝かせるのが前提のワインとは」について書きたいと思います。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。
これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。
主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。
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