「同調のマリアージュ」 ワインはじめて講座
「ワインと料理を合わせる」第3回です。
前回は、濃厚な脂身のある肉を赤ワインの酸とタンニンで中和し、さっぱりとさせる。
『中和のマリアージュ』について書きました。
肉とワインの組み合わせは殆どの方が体験済だと思いますので、まずはそこで納得して戴き、 そこからマリアージュの話を進めていこうと思います。
「脂を洗い流してさっぱりする」マリアージュから少し発展させたマリアージュとして、 料理とワインの香り・味わいの方向性を合わせていくことで2つをうまくペアリングさせる、 『同調のマリアージュ』という手法があります。
これは非常にシンプルな手法で実践するのも簡単ですので、まずはこれを試してみましょう。
例えば、柑橘類の非常にフレッシュな香りや、 ハーブのような印象のある爽やかな白ワインがあるとします。
今日はこのワインを楽しもうと思ったときに、さて何を食べようか、と考えます。
(*一般的な順序としてはお料理を決めてからワインを合わせていく方が多いと思いますが、 これはあくまでも例題として・・・)
白ワインだから魚かな、と思って冷蔵庫を開けてみたけれど、 そこにあるのはたまたま鶏肉だけでした。
鶏肉と今日の白ワインを合わせていくにはどうすれば・・・と考えるときに、こう思い描いてください。
香りや味わいの要素に柑橘類やハーブの要素があるワインだから、 鶏肉も香草を使って料理して、そこにレモンをひと絞りすれば、 料理とワインが同じ方向に向くはずだ、と。
同じような例として、
- 香辛料を多用したスパイシーなお料理に、スパイシーなキャラクターを持つワインを合わせる
- 土っぽい要素のある赤ワインを肉料理に合わせるときに、土の要素があるキノコを添える 等が挙げられます。
次回も引き続き、マリアージュの手法についてご紹介していきますね。
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