「リースリング種について その3」 ワインはじめて講座
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、 白ブドウの3品種目『リースリング』種3回目となりました。
これまでの2回で、 代表的な産地がドイツやフランスのアルザス地方であること、 辛口から極甘口まで非常に多様なワインを造れる品種であること そして特徴的な香味として『Gout de Petrole=ぺトロール』香がある、 などをご紹介してきました。
今日は、リースリング種を使用したワインをどんなお料理で楽しむとおいしいか、 についてご紹介したいと思います。
最初に前提として申し上げますが、 リースリングは結構幅広い料理と合わせやすい、とても便利なワインです。
フレッシュで切れのある辛口リースリングを生の魚介類に合わせれば勿論おいしいですし、 名産地のドイツやアルザスでは シュークルート/ザウアークラウト(ソーセージや塊肉の煮込み+自然発酵した酸っぱいキャベツ)や、 キッシュ、オムレツなどの卵料理などとも合わせて楽しむことも多いです。
内陸の産地が多く、物流が発達するまでは新鮮な海の幸を入手するのが難しかった、 という地理的な背景もあるかもしれませんが、肉料理との相性も本当に素晴らしい品種ですよ。
*ちなみに日本でもすっかり一般的になったキッシュは、アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理です。
だからFiradisでもリースリングのワインは魚介類だけでなく 肉料理とのマリアージュをご提案することも多いです。
例えば、豚の冷しゃぶにポン酢をたっぷりかけたものに、 前述したような辛口リースリングを合わせるともう絶妙。
柑橘系果実のフレッシュ感とポン酢の酸味が同調しつつ、豚肉の甘味とワインの果実味も同調。
素晴らしいマリアージュが展開されます。
また、今日ご紹介するワインでは、ホタテのマリネに柚子胡椒を使用。
ゆずの薫り高さとリースリングの香りが寄り添いあい、 実に爽やかで風味豊かなマリアージュが展開されます。
リースリングはこういったとてもシンプルな料理と本当にうまく合ってくれるので、 是非ご自宅でマリアージュを実践してみてください!
それでは今回はこのあたりで・・・
次回からは黒ブドウ品種『グルナッシュ』をご紹介します!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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