「ゲヴュルツトラミネール種について その3」 ワインはじめて講座
- 2020.01.09
- ワイン初めて講座~ワインの基礎知識~
- イタリア, エスニック, ゲヴュルツトラミネール, スペイン, ソムリエ, テンプラニーリョ, トラミン, フランス, 香り
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、白ブドウの6品種目『ゲヴュルツトラミネール』も今回で最終回。
ここまで、主な産地はフランス北部のアルザス地方及びドイツ等ですが、実は北イタリア「トレンティーノ・アルト・アディジェ州」にある『トラミン』村が『トラミネール』という名前の元であること、そして個性的な香りで知られるこの品種には、非常に分かりやすい・認識しやすい「ライチ」のような香りがある、ということなどをご紹介しました。
今回はこの品種を使ったワインとどんな料理を合せるのか・・・について紹介して締めくくるのですが、もう僕が個人的に大好きなのは「タイ料理などのエスニック系料理とゲヴュルツの組み合わせ」。
例えばタイ料理は甘さ・辛さ・酸っぱさ・旨み、料理に含まれる各要素が強烈に自己主張していく料理。
全員が全員フルヴォリュームで歌って自己主張するアカペラグループのようでいて、奏でられる味わいのハーモニーはしっかりと一定のバランスを楽しませてくれるのが魅力です。
そんな料理に合わせるなら、ワインだって当然突出したキャラクター性を持っていなくてはいけません。
香りが強くて個性的で、果実の甘さも濃厚、口当たりはとろーり、柔らかまろやか・・・
そんな『ゲヴュルツ』だからこそ、タイ料理の自己主張としっかり渡り合える。
辛めに味付けたヤムウンセンやスイートチリソースで食べる揚げ春巻き、オイスターソースの炒め物やパッタイまで、冷たいゲヴュルツトラミネールを合わせて食べると本当に最高です。
こんな風に書くと「ワインはもっと繊細でエレガントじゃなきゃ・・・そんな自己主張の強いやつは×」と思うかもしれません。でも、決してそんなことはないですよ。
前にも書いたようにこの品種には心地よい酸もあり、単にこってりした甘いワインではありません。
ワイン単体で飲むとその華やかさときれいさ、そして伸びやかな印象で、とても上品に感じるはずです。
あなたの普段飲みの選択肢に、『ゲヴュルツ』是非加えておいてください!
さて、次回はまた黒ブドウ。
イタリア系のブドウを4つほど紹介してきましたので、次はスペインにいきましょうか。
ということで次回のテーマは『テンプラニーリョ』種です!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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