ワインボキャブラ天国【第37回】「密度/濃さ」英:density 仏:dencite

ワインボキャブラ天国【第37回】「密度/濃さ」英:density 仏:dencite

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「密度/濃さ」
英:density
仏:dencite (*最後のeに右上がりのアクセント 女性名詞:発音は「ドゥンスィテ」)

「密度」「濃い」ワイン、という表現ですから、やはり力強く濃厚なスタイルの赤ワインに対して使うことの多い言葉です。

密度のあるワインとはすなわち、要素が多く、目の細かく詰まったワイン、ということ。
果実味が力強くアルコール度数が高めで、タンニンの成分がたっぷりと含まれているもの。
Firadis WINE CLUBのワイン紹介ページを見て戴くと分かりますが、ボルドーの赤ワインや南イタリア・スペイン・カリフォルニア産の赤、オーストラリアやチリ・アルゼンチンなど新世界だったら、少し上級クラスの赤ワインなどがこの言葉に適切なスタイルを持っているかと思います。
温暖な地域や、果皮の厚いブドウで造られたワイン、というのが一つの基準でしょうか。

「密度の濃いワイン」というと手放しでそのワインのことを絶賛しているようにも聞こえてしまいますが、ただ密度が濃ければ何でも良いというわけではありません。
いくらタンニン分が豊富でぎっしりと要素が詰まったようなワインでも、酸や果実味との全体バランスが取れていなければ、ただ重苦しいだけのワインになってしまいます。

その一方で、上で例に出した以外の産地、すなわち冷涼なエリアのワインは、決して「密度」や「濃さ」にフォーカスした造りではありませんが、そのしなやか・伸びやかな旨味と優美さで、ワインとしての上質さを十分に証明できています。

結局のところワインは「バランス」が最も大事。
密度が非常に濃いワインに出会ったら、その全体的なプロポーションも見てあげてください。
ぎっしりと目が詰まっているのに飲み疲れない、飲み飽きない・・
そんなワインに出会えたら、それは本当に良いワインだと思います!

ということで今週はこのへんで・・・
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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