ワインボキャブラ天国【第43回】「スパイス・香辛料」(後編)英:spice 仏:epice
- 2020.06.24
- ワインボキャブラ天国
- グラス, コート・デュ・ローヌ, シラー, ソーヴィニヨン・ブラン, テイスティング, フランス, ブルゴーニュ, 樽, 熟成, 生産者, 白ワイン, 赤ワイン, 香り
連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!
取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!
ということで今回ご紹介する言葉は・・・
「スパイス・香辛料」
英:spice
仏:epice (*最初のeに右上がりのアクセント 女性名詞:発音は「エピス」)
前回に引き続き、『スパイシーなニュアンスを持つワイン』について、更に深く突っ込んで行きたいと思います。
まずは、前回まとめてみたワイン表現に使用される15の代表的な香辛料をおさらい致しましょう。
【ワイン表現頻出!スパイス系単語】
・胡椒(ブラックペッパー、ホワイトペッパー、グリーンペッパー、ピンクペッパー)
・シナモン ・クローヴ
・ジンジャー ・カルダモン
・クミン ・ハッカ
・ナツメグ ・セージ
・スターアニス ・コリアンダー
・サフラン ・タイム
・マスタード ・ローズマリー
皆さんはこれまでに飲んだワインの中に、どんなスパイスを見つけたことがあるでしょうか。
ご自身がどんな香りや要素を感じたかことがあるかを、思い出しながらこれ以降を読んでいってください。
例えば、この1本のワインを題材にテイスティングコメントを作っていきましょう。
このワインを飲んだことの無い方も
「フランス コート・デュ・ローヌ産でシラー種を100%使用したワイン」
というヒントから、どんなスタイルのワインかある程度は想像できると思います。
皆さんはこれまでに飲んだワインの中に、
ご自身がどんな香りや要素を感じたかことがあるかを、
『ドメーヌ・フォン・クローズ コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ キュヴェ・シリュス』
(フランス/コート・デュ・ローヌ産赤ワイン ブドウ品種:シラー100%
熟成:バリック228L 新樽1/3, 1年樽1/3, 2年樽1/3で12ヶ月熟成後、コンクリートタンクで4ヶ月)
このワインにまず感じ取ってほしいイメージは“
ワイン自体の色も非常に濃く、ちょっと紫色がかった黒、
こういった赤ワインの場合、まず果物で感じられる香り・
基本的にワインの色合いと、
グラスに注がれたワイン、色が結構濃くて黒っぽいなぁ・・・
逆に、
これが、
ただ、ワインはフルーツの印象だけでなく、
例えばこのワインでも、上記のような「カシスやブルーベリー、
さすがにそんなに単純な香りではないですよね。
こんな時、どうワインの香り表現を組み立てていけば良いか。
あるワイン教室の先生が、
頭の中で『カクテルを作るときのバーテンダー』になってみる、
今感じられた果物の要素に、
このワインは、
もし、
完熟果実の味わいが重くなりすぎず、
それ以外にも、少しビターな印象も加えると、
シナモンを加えてみたらどうだろう・・・というような具合です。
どうですか?段々と、
このように、ワイン表現上の「スパイス/ハーブ」
ワイン表現は、
それよりも「自分がこのワインを作るとしたら、●●と○○
今回のシリーズのまとめは「ワイン表現をする時には、
これからワインの感想を誰かと話すときや自分で書いておく時、
あなたのワイン表現力が、ぐっと説得力を増すことと思います。
だいぶ長くなりましたが今回はこのへんで・・・
今日、あなたの表現するワインの世界はまた少し広がりました!
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