ワインペアリング奮闘記 第119回 ラファエル・カンブラ ドス × カボチャと挽肉のグラタン
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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第119回
ペアリング間口の広さピカイチ!な赤ワイン
今回の課題は『ラファエル・カンブラ ドス』。
スペイン、バレンシア地方の赤ワインです。使用品種はいわゆるボルドー・ブレンドで、今回の2015年ヴィンテージではカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、 モナストレルが3等分となっています。
テイスティング
香りはブルーベリー、カカオやヴァニラ、紫の花、ミント、クローヴなど。
フレッシュな果実を中心に少し樽のニュアンスといったバランスです。
口に含むと、口当たりはやや軽快でさらさらした印象。
爽やかで明るいトーンの酸味が主体で、ジューシーさがありますね。
果実の膨らみやウェイト的には、ミディアムボディくらいです。
タンニンはシルキー。後半までフレーヴァは果実中心で、飲み込んだ後にオークとアルコールを感じますが、どちらかといえばアフターはあっさりという印象を受けました。
合わせる料理『カボチャと挽肉のグラタン』
上述の通りですが、あまり料理を選ばない間口の広い赤ワインという所がむしろ魅力でしょうね。
あえて狙っていくなら、ややライト目の肉料理くらいがスイートスポットだと思います。
鶏肉、豚肉、挽肉・・・玉ねぎとかトマト系のソースも合いそうです。
今回はちょうどハロウィン・シーズンに記事を書いたこともあって、カボチャと挽肉のグラタンを作ります。
乳製品不使用ですから、チーズの代わりにマルサンの豆乳スライスを使います。
レシピ
玉ねぎみじん切りをキツネ色に炒めたら、合い挽き肉、ニンニク、トマト角切り、塩、胡椒を加えしっかりと炒め合わせます。
レンジでカットしたカボチャとブロッコリーを温めます。一緒にレンジにかけるとブロッコリーが行き過ぎるので順番に。
グラタン容器にカボチャとブロッコリーを並べ、その上に炒めた挽肉と豆乳スライスを乗せます。
やや遠火のグリルでじっくりと焼きあげて、出来上がり。
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ:★★★★☆
【評価ポイント】
○料理と赤ワインのボリュームバランス
○カボチャの甘みが、赤ワインのジューシーさを引き立てる
○見た目のマリアージュ。カラファエル・カンブラ ドスのラベルがパンプキン・カラー!
△良くも悪くも無難なマリアージュかな
食べ合わせてみて、改めてラファエル・カンブラ ドスの食中酒としての優秀さを感じました。
フレッシュな酸味主体の素直なジューシーさは、グラタンと合わせてとても心地良いですし、料理を味わいたい時にはいい意味で脇役に回って引き立ててくれる所もあります。このワイン良い奴だなって感じです。
いかがでしたか?
カボチャは赤ワインとの相性が良いので、秋のおすすめ食材でもあります。
カボチャのひき肉あんかけ等も合いそうですし、是非ご家庭でお試しくださいね。
それでは、次回もお楽しみに(西岡)
今回のペアリングワイン
『ラファエル・カンブラ ドス』
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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