ワインペアリング奮闘記 第59回 「Because, I’m Nero d’Avola from Sicily,Italy」

『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第59回
ナスミートに合う！Because新ワイン

このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。

コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品は不使用です。

今週のワインは『Because, I’m Nero d’Avola from Sicily,Italy』です。

フィラディスが提案する、楽しく味わいながらワインの知識を深めていくことができるBecauseシリーズ。
このコーナーでは第2弾ですね。イタリア・シチリア島産、品種はネロ・ダーヴォラです。

テイスティング：
色調はパープルがかったダーク・ルビー。香りはフレッシュなブルーベリー、ダークチェリー、チョコレート、鉄、スミレ、黒胡椒など。
口に含むと、口当たりはとても滑らかです。熟した果実が甘やかで、酸味は穏やか。ぎゅっと凝縮した力強さがあります。
タンニンはしっかり目で、しなやかな質感です。
どことなく陽性で暖かく、大らかな印象があるので、産地がシチリア島と聞くと、行ったこともないのに「なるほど」と思ってしまいますね。（笑）

さて、合わせる料理を考えてみましょう。
第一に、せっかく美味しくてリーズナブルなワインなので、誰でも知っていて作りやすい、そんな料理が良いですね。
どんな材料をベースにするか、試しにシチリア島の地元料理をサーチしてみると、ナスやトマトを使ったものが多いようです。
では、ここはシンプルにミートソースのスパゲティを作り、グリルしたナスをトッピングでどうでしょうか？
ワインとの相性を考慮して、材料はしっかり火を通して自然な甘みを。さらに赤ワインを加えて煮込みます。
『ナスのミートソース・スパゲティ』に決定です！

料理レシピ：
玉ねぎ、セロリ、人参、ニンニクを細かく刻みます。
玉ねぎをオイルでじっくりと炒め、次いでセロリ、人参、最後にニンニクを加えて炒め合わせます。
牛ひき肉を追加し、色が変わるまでしっかりと炒めます。ここで塩、胡椒を。
赤ワインを加えて一煮立ちさせます。ホールトマト、ローリエを加えて2時間程煮込んだら、味見して味を整えておきます。
フライパンにオイルをひいて、スライスしたナスを並べます。両面焼き目がついたら火を止め、醤油をまわしかけます。
茹で上がる直前のスパゲティをミートソースをよく絡めて、皿に盛りつけたらナスをトッピングして完成！

ペアリングレポート：
ナスは醤油が少し焦げた香ばしい香りがします。フォークでスパゲティとナスを巻き込むようにして口に運ぶと、トマトの甘みと穏やかな酸、ナスの柔らかさ、牛ひき肉の深みのある旨味、弾力のあるスパゲティの食感が入れ替わり立ち替わり現れて、とても楽しく、美味しいです。
ここにBecause, I’m Nero d’Avola from Sicily,Italyを合わせて行きましょう。
・・・うーむ。良いですね！これはイケますよ。
スパゲティの様々な具が織りなす甘味や酸味に、ネロ・ダーヴォラのベリー感がプラスされて、心地よく馴染むように感じられました。
特に熱したナスのとろりとしたテクスチャ、少し焦げた部分のフレーヴァ、鉄っぽさとこのワインの相性は、非常に良好です。
アフターに残るコクや苦味がナスや牛肉の深いフレーヴァと相乗して、単体でワインを味わうよりも、余韻までしっかりと楽しむことができました！

如何でしたか？
WINE CLUB 30ではリーズナブルな価格帯でありながら、シチリア島のテロワールに思いを馳せることができる、素敵なワインだと思います。
ご家庭のミートソース・スパゲティにちょっとナスをトッピングするだけで十分に楽しめると思いますので、是非お試しくださいね。
それでは次回もお楽しみに！（西岡）

『Because, I’m Nero d’Avola from Sicily,Italy』
（イタリア/シチリア州産赤ワイン ブドウ品種：ネロ・ダヴォラ100%）