ワインペアリング奮闘記 第120回 バロン・デ・レイ ブランコ・セミドゥルセ × 季節のフルーツプレート
- 2021.11.12
- ワインペアリング奮闘記
- イチジク, キウィ, スペイン, スモークサーモン, パイン, バロン・デ・レイ, パン, ペアリング, 中甘口, 女子会, 星4つ, 生ハム, 白ワイン
目次
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第120回
女子会に!ほんのり甘い白ワインとフルーツプレート
今回の課題は『バロン・デ・レイ ブランコ・セミドゥルセ』。
スペインの銘醸地リオハの中甘口白ワインで、使用品種はソーヴィニヨン・ブランです。
テイスティング
香りは洋梨、グレープ・フルーツ、パッションフルーツ、フレッシュハーブ、黄色い花。
よく熟していて、トロピカルな印象が強いですね。
口に含むと、アタックからジューシーでとろっとした甘味を感じます。その後、すっきりとした酸味が追いかけて来ました。
中甘というスペックですが例えると100%リンゴジュースくらいの甘味でしょうか。
ミドルにかけても果実のボリューム感が支配的、後半は少しツンツンとパインを食べた時のような刺激と、僅かなほの苦さが残りました。
普段辛口ワインを飲むことが多いので甘く感じますが、ワインを飲み慣れていない方にはとても親しみやすいワインだと思います。
フルーツジュースを飲んでいるみたいで、ついゴクゴクと行ってしまいそうです。
合わせる料理『季節のフルーツプレートと生ハム・スモークサーモンの盛り合わせ』
大人になっても御飯時にジュースを飲む人は少数派であるように、中甘口ワインはペアリングという観点に立つとメインディッシュには合わせ辛いので、敬遠してしまいがちです。
しかし、シンプルに考えれば果実そのままのような甘酸っぱいワインなのですから、そのままフレッシュフルーツに合わせてしまえば同調するのではないでしょうか?
甘・甘同士で塩味が恋しくなるに違いないので、生ハムとスモークサーモンも別皿に用意します。
レシピ
使用したフルーツは柿、イチジク、洋梨、パイン、キウィです。カットして盛り付けます。
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ:★★★★☆
【評価ポイント】
○白ワインとフルーツの甘味の一体感
○ソーヴィニヨン・ブランのトロピカルなニュアンスにキウィやパインがよく合う
○生ハムの塩気とも、好相性
△スモークサーモンとはあまり合わない
何だかんだ、楽しめました。
純粋に、真面目にブランコ・セミドゥルセとの相性を考えたメニューだったのですが、
・・・結果としては、パーティになりました。
フルーツは、食感がトロッとしたものが合います。
柿なんかはシャキッとしたタイプとトロッとしたタイプが売っていると思いますが、トロッとタイプを選んでください。
そして、トロピカル系にもよく合います。これはソーヴィニヨン・ブランの香りの要素に合うからでしょう。
生ハムは箸休めに最適です。フルーツとの相性も、この白ワインとの相性も上々でした。
スモークサーモンだけは相性イマイチでした。真面目にペアリングを考えるなら、もっと辛口の白でないと難しいです。
ただ・・・甘酸っぱいワインをジュース代わりに飲みながら、季節のフルーツをたくさん頂いていると、パーティだし、細かいことは良いか!みたいな気持ちになってきます。
全体としては、とても満足でした。
最近私は、男性だ、女性だ、というのは避けているのですが、最後にあえて言いましょう。
今回の白ワイン、ブランコ・セミドゥルセは・・・女子会に最適である、と。
いかがでしたか?
個人的には中甘口のワインってあまり買わなかったのですが、たまにはこういうのも非日常感があって楽しいな、と思いました。お酒を飲めない子供も含めて、家族みんな楽しそうでした。
それでは、次回もお楽しみに(西岡)
今回のペアリングワイン
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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