ワインペアリング奮闘記 第152回 夏に楽しみたい、フレッシュ海ワインと海のサラダ / ドメーヌ・カブロル ピクプール・ド・ピネ
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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第152回
夏に楽しみたい、フレッシュ海ワインと海のサラダ
※アレルギー負荷試験を乗り越えてバター、多少のコンタミはOKになりました
今回の課題は白ワイン、ドメーヌ・カブロル ピクプール・ド・ピネです。
産地は南フランス・ラングドック地方、地中海ほど近く。品種はピクプールです。
テイスティング
色調はクリアでグリーンがかったイエロー。
香りはレモン、ライム等フレッシュな柑橘類にハーブ類、黄色いお花。
口当たりは滑らかで、アタックからスキッとやや鋭角な酸味。
その後フルーティな甘味を感じます。
アルコールのヴォリューム感は中程度ですね。
ミドルから塩味と軽い苦味がじわじわと広がり、アフターまで続いていきます。
フレッシュで軽快感のある白ワインですが、ストラクチャがしっかりとして、どこか「旨味」を感じます。リーズナブルでちゃんと個性がある魅力的な白ワインです。
合わせる料理『セビチェ風サラダ』
いかにもシーフードが合いそうなワインだなと思いました。
少し磯の雰囲気というか、塩気を感じることと、すっきりとした辛口でシャープな酸があるので。
そんな訳で今回選んだの料理は、ペルーの海鮮料理セビチェ風のサラダです。
レシピ
メインの具材は真鯛、タコ、エビです。エビは下処理をして茹で、氷水に取って冷ましておきます。
ライム果汁を3個分、たっぷり絞ってニンニク微塵切りと塩、胡椒、赤唐辛子を加えて混ぜます。
ここに先ほど海鮮を加えてスプーンでよく混ぜます。混ぜているうちに白濁してセビチェらしくなってきます。
野菜類はパクチー、セロリ、ミニトマト、ベビーリーフ、赤玉ねぎのスライス。
大皿で軽く和えるようにしながら盛り付けていきます。
スイートコーン、ジャイアントコーンを装って「なんちゃって」だけどペルー風です。
(ジャイアントコーンはペルー産でした)
ペアリングレポート
【総合評価】 星5つ:★★★★★
【評価ポイント】
○ピクプールの塩味&酸と、セビチェの塩っぱ酸っぱさがベストマッチ!
○ミネラルの相乗でワインの旨味がぐっと高まる
○フレッシュな香り要素も相乗して、食欲をさらに高める
この両者、相乗感が凄いです!
同じものを液体と固体で味わっているかのようにぴったり!
これはスマッシュヒットですね。
ドメーヌ・カブロル ピクプール・ド・ピネの骨格がしっかりしているため、料理をしっかりと下支えしていけるのでしょうね。
これは是非お試しいただきたいと思いました。
それでは次回もお楽しみに。
(西岡)
今回のペアリングワイン:
ドメーヌ・カブロル ピクプール・ド・ピネです。
産地は南フランス・ラングドック地方、地中海ほど近く。品種はピクプールです。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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