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ワインペアリング奮闘記 第72回 「アルジャーノ ノン・コンフンディトゥール」

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ワインペアリング奮闘記 第72回 「アルジャーノ ノン・コンフンディトゥール」
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第72回
赤ワインの「タンニンの質感」を考慮する
 
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
 
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品不使用です。
 
さて、今回のお題は『アルジャーノ ノン・コンフンディトゥール』です。イタリアはトスカーナの赤ワインですが、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ等のボルドー品種に、トスカーナのサンジョヴェーゼを加えた品種構成になっています。早速テイスティングしてみましょう!
 
『アルジャーノ ノン・コンフンディトゥール』
 

テイスティング:

色調は黒み掛かった赤、ダーク・ルビーといったところです。
香りをとってみると、カシスやブラックベリー、ブラックチェリー等、しっかり熟した黒系果実を豊かに感じます。やわらかい土やローズマリー、黒胡椒やリコリス、軽いロースト香もとれました。
口に含むとアタックは強めで、果実の凝縮感と熟した甘みを感じます。それに対して酸味は穏やかですね。
中盤からタンニンが現れますが、しっかりと豊富ではありつつ、きめ細かく溶け込んでいて質感は柔らかく感じます。
そして後半は、果実のアフターフレーヴァーと共に、シガーのような苦味を感じます。
全体としては、ぎゅっと濃縮したジューシーさとボディ感が目立ち、様々なフレーヴァーやアフターの苦味が立体感をもたらす。
飲みやすさと本格感も兼ね備えた、優等生的な赤ワインだと思います。
 
合わせる料理:
しっかりとしたボディと液体の濃さから「よし、今夜は牛肉だ・・・!」そんな気持ちにさせられる赤ワインです。
樽由来のロースト感もあるので、ローストビーフや、ステーキにも良さそうですね。
ソースの味わいはこのワインに合わせて、甘やかさと穏やかな酸味のバランスに仕上げましょう。
・・・と、いや、ちょっと待ってください・・・!
一つだけ、今回テイスティングしてみて、少しだけ意外に感じた事がありました。
それはタンニンの質感です。厚みはあるものの、ざらつきや収斂性はなくて、とてもきめ細かくなめらかで柔らかさすら感じました。
カベルネを使っているのに意外ですが、この赤ワイン、あまり角がない。
それがこのワインの特徴の一つであり、良いところだと思います。ペアリングにもこの特徴は生かしてあげたいですね。
というわけで軌道修正!牛肉といえども「ソフトな食感」を軸に考えてみましょう。
トスカーナのワインですから、牛肉を使ったパスタにして、複雑なフレーヴァーにはポルチーニ茸を合わせてみるのはどうでしょう?
と言うことで今回は、『牛肉とポルチーニのラグーソース・フェットチーネ 』に決定です!
 
料理レシピ:
乾燥ポルチーニはお湯で戻して軽く砂を取り除きます。息子がキノコ嫌いなので、見えないように細かく刻んでと(笑)
お肉は今回は赤ワインの品質が高いので、グレードを上げて和牛切り落としを使用しています。
程よくカットして、フライパンで炒めます。
お肉の色が変わって軽く焼き目がついたら、玉ねぎ、セロリ、ニンニクのみじん切りを加えて炒め合わせます。
しっかりと炒まったら、トマト缶、赤ワイン、ポルチーニの戻し汁を加えて30分程度煮詰め、仕上げに刻んだポルチーニを加えて、黒胡椒をふります。
フェットチーネは別鍋で茹で、茹で上がる1分前にソース鍋に移して混ぜ合わせます。
 
牛肉のラグー フェットチーネ
牛肉のラグー フェットチーネ
 
ペアリングレポート:
フェットチーネはもっちり柔らかく仕上がりました。お肉もパスタもしっかりと絡み合い、一体化しています。
味わいも煮込みによって甘みがでて、酸味は穏やかで、全体的にまろやかに仕上がりました。
ここにアルジャーノ ノン・コンフンディトゥールを合わせていきます。
おおっ。心地良い・・・。
料理がとてもまったり系なので、程よく冷えたフレッシュな赤ワインの酸味にとてもリフレッシュさせられます。
ソースの甘みが、赤ワインのジューシーさを引き立ててくれる印象ですね。

官能的なポルチーニの香りが、赤ワインのフレーヴァーもより複雑に、立体的に見せてくれますよ。
素晴らしい。料理単体よりも、このワインと合わせた方が食事全体がずっと美味しい。
そんな風に思える、とても良いペアリングになってくれました。
 
如何でしたか?今回は途中で軌道修正して上手くいったパターンですが、ローストビーフやステーキがダメかと言えば、そんなことは無いと思います。『アルジャーノ ノン・コンフンディトゥール』の品質であれば、また違ったペアリングの世界があったでしょうね。いつか試してみたいです。
皆さんも自由な発想でこのワインとのペアリングにトライしてみて下さいね!
(西岡)
 
 
今回のペアリングワイン:
『アルジャーノ ノン・コンフンディトゥール』
 
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