ワインペアリング奮闘記 第157回 牛肉のフェットチーネにこの赤ワイン! / ヴィノジア ネロモーラ
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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第157回
牛肉のフェットチーネにこの赤ワイン!
今回の課題はヴィノジア ネロモーラです。
産地は南イタリア、ナポリのあるカンパーニャ州で品種は特産のアリアニコ。早速テイスティングしましょう。
テイスティング
色調はやや紫がかったダークチェリーレッド。
香りからもダークチェリー、そしてブルーベリー、ローズマリー、ややスモーキーで、クローヴやチョコレートの要素も感じます。
口に含むと熟した黒系果実を中心にジューシーで程よくボリュームのある印象。早い段階から爽やかさのある酸が広がります。
中盤以降、タンニンは溶け込んでおり、しっかりと感じるもののキメが細かいです。
後半にかけて舌に残る苦味とオークのフレーヴァ、果実の余韻が程よく残ります。
全体的に、熟した印象とフレッシュな酸味、クリアーな果実味と樽感のバランスに優れた赤ワインです。
料理に合わせやすそうで好印象です!
合わせる料理『牛スネ肉のフェットチーネ』
決めては赤ワインのタンニンの質感。豊かでありながらしなやかな印象です。そして爽やかさのある酸味ですね。
これに対して、ゼラチン質を豊富に含む牛スネ肉とトマトの酸味を合わせたソースを作り、パスタと和えます。
レシピ
牛スネ肉は塩胡椒をして、ベーコンと共に焼き色をつけます。
出てきた油で、セロリ、人参、玉ねぎ、ニンニクの微塵切りを炒め、ソフリットを作ります。
上の写真はトマトペーストを加えて炒め合わせた所ですね。ここにチキンストックとブーケガルニ、赤ワインを加え2時間ほど煮込みます。※たまたま自家製チキンストックがあったので使いましたが、なければスープの素を加えるか水でも良いです。
フェットチーネを時間通りに茹で、オリーブオイルを回しかけ、ソースと和えます。
パルメザンチーズを削りかけるかわりに、仕上げに豆乳を少し加えてクリーミーさを出します。
ペアリングレポート
【総合評価】 星5つ:★★★★★
【評価ポイント】
○まるでお互いのために存在するかのように合う!
○ネロモーラのしなやかさのあるテクスチャと、柔らかいスネ肉のテクスチャが同調
○同時に、角の取れた煮込みの味わいにネロモーラのフレッシュな酸が補完される心地良さ
この赤ワインを口に含むことで、フェットチーネをさらにもう一口食べたくなる、そんなマリアージュに仕上がったと思います。
時間は少しかかりますが難しくはないので、是非お試しくださいね。それでは次回もお楽しみに。
(西岡)
今回のペアリングワイン:
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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