ワインペアリング奮闘記 第175回 カリフォルニア赤ワインにハワイアン?! /トータス・クリーク メルロ
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カリフォルニア赤ワインにハワイアン?!
今回のお題はトータス・クリーク メルロです。
当店人気のカリフォルニアのワイナリー、トータス・クリークの「メルロ」取り扱いがスタートすることになりました。
リクガメの保護活動に関わっていたりする、ちょっと面白いワイナリーです。
トータス・クリークについて詳しく知りたい方はトータス・クリーク特集をぜひご覧ください。
では早速テイスティングしましょう。ヴィンテージは2019年です。
テイスティング
色調は黒み掛かった深みのある赤。レッグは長めです。
香りは熟したダークチェリーやプラム、ブラックベリー。
コーヒーやヴァニラといった樽由来のアロマもはっきりと感じられます。
口に含むと柔らかい口当たりで。アタックから甘やかな果実味をふんだんに感じます。酸味はやや控えめ。
タンニンは少しくっつく感じはあるものの、そこまで目立たない印象ですね。
凝縮した果実と強めのアルコール、樽のニュアンスで、アフターまでしっかりボリュームと飲み応えを感じさせます。
カリフォルニアらしいからっとした明るさと、メルロならではの大らかな果実味を備えた、親しみやすいフルボディの赤ワインです。
合わせる料理『ロコモコ』
ロコモコはご存知ハワイのソウルフード。
ご飯にハンバーグと卵とのせてソースをかけた、柔らかめの肉料理ですので、酸味控えめで甘やかなメルロは相性が良いと思います。
何年か前にハワイのホールフーズで買い出しをした時、カリフォルニアワインのラインナップが充実していて値段も日本より安く、嬉々として買い込んだことを思い出しました。ハワイアンにとってもカリフォルニアワインは身近なものだろうと思ったのも、この料理を選んだ理由の一つです。
レシピ
白米を炊きながら、メインの具材ハンバーグを作ります。
ハンバーグ用合挽き肉をこねて、飴色玉ねぎ、パン粉、卵、塩胡椒にナツメグを加えたごく普通なもの。
ハンバーグが焼けたらフライパンの油を軽く拭き取ってスライスしたマッシュルームを炒め、赤ワイン、デミグラスソースを加えて軽く煮詰めます。
目玉焼きを作り、野菜やレモンと一緒に盛り付けたら出来上がり。
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ:★★★★☆
【評価ポイント】
○デミソースの甘みがメルロの酸味控えめな果実味にぴったり
○ハンバーグとご飯を合わせた時の柔らかい食感とボリューム感が、マイルドでボリューミーなメルロに合う
○カリフォルニア×ハワイのどちらも陽性な雰囲気で方向性が似ている
とてもボリュームがあって元気になるペアリングです!
今回は、ハンバーグ系で相性はとても良かったですが、トータス・クリークのメルロは割と大らかな赤ワインなので、焼肉でも煮込みでも自由に合わせて大丈夫だと思います。何より楽しむことを大事にしたいですね!
それでは次回もお楽しみに。
(西岡)
今回のペアリングワイン:
今回のお題はトータス・クリーク メルロです。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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