ワインペアリング奮闘記 第185回 蒸し牡蠣とソーヴィニヨン・ブランで冬の締めくくりを / UBY NO.1
- 2023.03.04
- ワインペアリング奮闘記
- シュッド・ウエスト, ソーヴィニヨン・ブラン, フランス, 南西地方, 和食, 星3つ, 牡蠣, 白ワイン
目次
蒸し牡蠣とソーヴィニヨン・ブランで冬の締めくくりを
今回のお題は、ドメーヌ・ユービー ナンバー・ワンです。ヴィンテージは2021年。
産地はフランス、南西地方の白ワインです。品種はソーヴィニョン・ブラン100%。亀のアイコンがついていますが、保護活動をしているとのこと。
テイスティング
色調は緑がかったイエロー。
香りはグレープフルーツ、パッションフルーツ、そしてハーブの香り。その奥に貝殻と白胡椒。
口に含むと、辛口な印象の中に大振りの果実味。中心には豊かな酸を感じます。熟した柑橘のよう。
アルコールは中程度。ミドル以降のミネラルもしっかりと感じられました。
ジューシーでやや陽性な、典型的なソーヴィニヨン・ブランだと思います。
この価格で綺麗に品種特性を表現している、優れた白ワインですね。
合わせる料理『蒸し牡蠣のみぞれポン酢』
冬も終わってしまいますので、牡蠣のメニューを一つ。
シャブリなどと並び、辛口でクリアな造りのソーヴィニヨン・ブランは牡蠣の生臭みを抑えてくれるので、ペアリングの選択肢になると思います。
レシピ
【材料 2〜3人前】
牡蠣:200g
酒:大さじ2
大根おろし:大さじ3
ポン酢:適量
大葉:適量
牡蠣はよく洗い、さらに片栗粉をまぶして少し時間を置いてから洗い流して、汚れをよく落とします。
小鍋に移し、酒をふりかけたら中火にかけて2〜3分蒸し煮にします。
大根おろしと大葉を乗せて出来上がりです。
ペアリングレポート
【総合評価】 星3つ:★★★☆☆
【評価ポイント】
牡蠣の生臭みを全く感じないこと、そして大根おろし、大葉、ポン酢の爽やかさとソーヴィニヨン・ブランの相性の良さを感じさせてくれます。
ただ「牡蠣の旨みをさらに引き出す」という次元には至っていないかな・・・?という点
この白ワインの持つ「熟したフルーツ感」が、ペアリングの中では行き場を失ってしまうように感じたため、星を2つ引きました。
オリーブオイルとレモンで食べた方が合うかもしれない。
今回のペアリングワイン:
今回のお題は、ドメーヌ・ユービー ナンバー・ワンです。ヴィンテージは2021年。
スッキリごくごく飲めるソーヴィニヨン、好きだなぁ。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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