ワインペアリング奮闘記 第185回 蒸し牡蠣とソーヴィニヨン・ブランで冬の締めくくりを / UBY NO.1

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ワインペアリング奮闘記 第185回 蒸し牡蠣とソーヴィニヨン・ブランで冬の締めくくりを / UBY NO.1

蒸し牡蠣とソーヴィニヨン・ブランで冬の締めくくりを

 
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。※家族に乳製品アレルギーがあるため、レシピは乳製品不使用です。

今回のお題は、ドメーヌ・ユービー ナンバー・ワンです。ヴィンテージは2021年。
ドメーヌ・ユービー ナンバー・ワン

産地はフランス、南西地方の白ワインです。品種はソーヴィニョン・ブラン100%。亀のアイコンがついていますが、保護活動をしているとのこと。

テイスティング

色調は緑がかったイエロー。
香りはグレープフルーツ、パッションフルーツ、そしてハーブの香り。その奥に貝殻と白胡椒。
口に含むと、辛口な印象の中に大振りの果実味。中心には豊かな酸を感じます。熟した柑橘のよう。
アルコールは中程度。ミドル以降のミネラルもしっかりと感じられました。
ジューシーでやや陽性な、典型的なソーヴィニヨン・ブランだと思います

この価格で綺麗に品種特性を表現している、優れた白ワインですね。

合わせる料理『蒸し牡蠣のみぞれポン酢』

冬も終わってしまいますので、牡蠣のメニューを一つ。
シャブリなどと並び、辛口でクリアな造りのソーヴィニヨン・ブランは牡蠣の生臭みを抑えてくれるので、ペアリングの選択肢になると思います。

レシピ 

【材料 2〜3人前】
牡蠣:200g
酒:大さじ2
大根おろし:大さじ3
ポン酢:適量
大葉:適量

牡蠣はよく洗い、さらに片栗粉をまぶして少し時間を置いてから洗い流して、汚れをよく落とします。
小鍋に移し、酒をふりかけたら中火にかけて2〜3分蒸し煮にします。

蒸し牡蠣のみぞれポン酢 レシピ1
大根おろしと大葉を乗せて出来上がりです。

蒸し牡蠣のみぞれポン酢

ペアリングレポート

【総合評価】 星3つ:★★★☆☆

【評価ポイント】
牡蠣の生臭みを全く感じないこと、そして大根おろし、大葉、ポン酢の爽やかさとソーヴィニヨン・ブランの相性の良さを感じさせてくれます。
ただ「牡蠣の旨みをさらに引き出す」という次元には至っていないかな・・・?という点
この白ワインの持つ「熟したフルーツ感」が、ペアリングの中では行き場を失ってしまうように感じたため、星を2つ引きました。
オリーブオイルとレモンで食べた方が合うかもしれない。

 

今回のペアリングワイン:

今回のお題は、ドメーヌ・ユービー ナンバー・ワンです。ヴィンテージは2021年。
スッキリごくごく飲めるソーヴィニヨン、好きだなぁ。
ドメーヌ・ユービー ナンバー・ワン

このコラムのライター

J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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