ワインボキャブラ天国【第11回】「バター」英:butter 仏:beurre
連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、 ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピ
このコラムを読み続けていれば、
取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、 ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、
英仏語まで必要ないよー、という方も、 いつかワイン産地・
ということで今回ご紹介する言葉は・・・
「バター」
英:butter
仏:beurre (男性名詞:発音は「ブゥール」)
今週も、香りの表現に使用する用語のひとつ。
バターの香りは、主に熟成した濃厚なスタイルの白ワイン、 シャンパーニュなどに見つけることのできる香りです。
主にシャルドネ種を使用したワイン、例えばブルゴーニュの白、 シャンパーニュならブラン・ド・
まろやかでやわらか、
ところが飲んでみるとまだまだ若々しく鮮烈な酸を感じることなど
バターの香りに樽熟成由来の香りが重なると 例えば表面がきつね色にこんがりと焼けたバタートースト、 オーブンで焼きたてでパリパリのパイ生地を想わせる実に芳醇な香
更に年を重ねて熟成の段階が進行していくと、 それがチョコレートやモカのような印象にも変化していきます。
程よく年数を経た白ワインにバターの香りを感じたら、 それは適切な熟成由来のものと感じて良いと思います。
まったり濃厚、色合いも濃い白ワインに出会ったら、
それでは今週はこのへんで。
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!
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