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ワインボキャブラ天国【第33回】「クリーム / クリーミーな」英:cream , creamy 仏:creme

ワインボキャブラ天国【第33回】「クリーム / クリーミーな」英:cream , creamy 仏:creme

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「クリーム / クリーミーな」
英:cream , creamy
仏:creme (*最初のeに右下がりのアクセント 女性名詞:発音は「クレーム」),cremeux

本日のワイン表現用語は「クリーム」
ワイン好きの皆さんは様々な産地・品種のワインを楽しまれると思いますので、その中で一度は「クリーミーだな」と感じる香りのワインに出会ったことがあるのではないでしょうか

ワインは基本的にはブドウの果実に酵母を加えただけでできるお酒ですので、果実そのものからの香りとしてクリームの香りを感じることは決して多くありません。
基本的には、アルコール発酵後のワインをオーク材を使用した樽で熟成することでワインに木の香りが付着し、
果実由来の甘いアロマと混ざり合うことでクリームのニュアンスが生まれる、と考えてください。

ワイン用木樽に使用される木材は、樽に成型していく作業の中で表面(ワインと触れる側の)を火でローストし、焼き目を付けていきます。
この焼き入れの強弱により、ワインに付着する樽香のスタイルにも変化が生じます。
焼きの程度を軽くすると生木に近いクリーミーなニュアンスが生まれますし、強く焼きを入れた樽で熟成をさせるとより「ロースト感=焦げ感」のある香りが付くようになります。

白ワインや比較的軽めの赤ワイン熟成に使用する樽は焼きの軽いものが多いため、その果実香と相まってクリーミーな香りが生まれます。
つまり、ワインにクリーミーなニュアンスを見つけたら、ロースト軽めの樽で熟成したんだな、ということが分かります。

クリームの表現をする際には、「軽いクリーム感、おそらくローストのさほど強くない樽で熟成したのでは・・・」等のコメントを加えると、ワインのスタイル・状態がより具体的に伝わるのでは、と思います。

ということで今週はこのへんで!
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

*一部のブドウ品種については、ブドウそのものにも若干クリーミーなニュアンスが含まれることがあります。
シュナン・ブランやコート・デュ・ローヌ南エリアで栽培される白ブドウ品種などには、「白い花」「白胡椒」などと同系列で見つかるクリーミーなニュアンスがあります。
こちらも、探してみてくださいね。

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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