連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!
取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!
ということで今回ご紹介する言葉は・・・
「きのこ」
英:mushroom
仏:champignon (形容詞:発音は「シャンピニョン」)
「きのこ」は赤ワインの香り表現として結構良く使うボキャブラリーです。
香りに土っぽいニュアンスを持っているタイプのもの、例えばブドウ品種で言うとメルロ種を多く使っているワインなどに見つけることが多いと思います。
土のような香りの中に、少しカビっぽい感じがあるな・・・と思ったときなどに、「きのこ」をコメントに付け加えていくとワインのスタイルが具体的に伝わりやすいかと思います。
この「土系ニュアンス」は結構厄介な表現で、フルーツ系や香辛料に比べて使いどころが難しいのは間違いありません。
きのこと同系統の土系表現としては「枯葉」や「木」、そして「濡れ落ち葉」「森の下草」などがありますが、使い分けのポイントは「湿り気の度合い」かな、と僕は考えています。
土っぽいニュアンスを感じ取ったら、それが乾いたイメージなのか、それともしっとりと濡れているようなイメージなのか、をまず判断し、上のような表現の中から言葉を選び取っていくとワインの雰囲気が正しく伝わると思います。
「きのこ」を使う時はやっぱり、ワインの印象が少し湿った感じのときですよね。
更に具体的に使いたいときは、きのこの種類にまで絞り込みを入れると良いと思います。
「トリュフ」なんかは、土系の香りが非常に力強い時などに使います。
ブラウンマッシュルームなのか、ジロール茸なのか、ポルチーニ茸なのか、はたまた松茸か?
日本のスーパーで売っているきのこは種類も限られ香りも強くないタイプが多いですが、海外に行ったら是非マルシェなどで色々な茸の香りを取ってみてください!
今回はボキャブラリーというよりも、飲み方のテクニックでしたが、今週はこのへんで。
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!
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