ワインペアリング奮闘記 第42回「ドメーヌ・フォン・クローズ コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ キュヴェ・シリュス」
- 2020.04.25
- ワインペアリング奮闘記
- コート・デュ・ローヌ, シラー, ドメーヌ・フォン・クローズ, フランス, ペアリング, マリアージュ, レシピ, 肉料理, 赤ワイン
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第42回
シラー!シラー!シラー!
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコ
コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、
今回のお題は『ドメーヌ・フォン・クローズ コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ キュヴェ・シリュス』です。
南ローヌの赤ワインですね。コート・デュ・
品種はシラー100%。この品種って、
南ローヌはグルナッシュをはじめとする多品種混醸エリア、
ブドウの栽培エリアは冷涼なラストー山の北向き斜面とのことで、
テイスティング:
グラスに注ぐと、
香りはフレッシュなブルー・ベリーやダーク・チェリー、
口に含むと、ぎゅっと濃密な、良く熟した黒系果実を感じます。
酸味の芯がしっかりと通っていて、早い段階から、
舌にピリピリとした感覚もあり、
アフターには伸びやかな酸と、
全体として、やや濃くて強めの主張をもったワインですが、
豊富な酸味から冷涼な印象を受けるので、一瞬あれっ?北ローヌ?
北ローヌのシラーは比較的お値段が張りますので、南のリーズナブ
合わせるお料理ですが、風味の強いワインなので、
赤身のお肉が良いと思います。ジビエなんか合いそうですが、
調理法は、さっとレアに焼いたものと、何時間も煮込んだもの、
どちらも別の良さがあって悪くないのかなと思いますが、今回は「
牛すね肉を使った『ブレイズド・ビーフ』です!
料理レシピ:
牛すね肉に塩と、
フライパンに油をしいて、焼き目をつけたら取り出します。
残ったフライパンで玉ねぎ、人参、セロリ、
トマト缶と赤ワインを加え沸騰したらローリエ、タイム、
蓋はせず、水分を蒸発させ、
味を見て塩分を調整し、仕上げにさらに黒コショウを加えます。
付け合わせは大黒シメジのソテー、ボイルしたアスパラガスと、
ペアリングレポート:
煮込んだすね肉は、柔らかく優しい食感ですが、
一緒に煮詰まった根菜類やスパイスが手伝って、
早速シラーを飲み合わせていくと・・・
まず黒コショウのスパイシーさが心地よく引き立ちますね。
そして、やはりこのワイン、パワフルですね・・・!ブレイズド・
パワーバランスとして、ワインの方がやや勝ってしまいました。
それでも、
ワインの綺麗な酸味が、
決して悪くはないと思います。
全体としては、お互いを高めあうまさにマリアージュ!
お料理の方にもう少し風味の強さがあったほうが良いかな、
それにしても、この赤ワインはシラーらしさをダイレクトに感じさ
いつかジビエが手に入ったら、
砂肝を使ったお料理なども良いかもしれませんね。
色々な可能性に思いをはせつつ、美味しいディナーを頂きました。
それでは次回もお楽しみに。(西岡)
今回のペアリング・ワイン
(フランス/コート・デュ・ローヌ産赤ワイン ブドウ品種:シラー100% 熟成:バリック228L 新樽1/3, 1年樽1/3, 2年樽1/3で12ヶ月熟成後、コンクリートタンクで4ヶ月)
-
前の記事
ワインペアリング奮闘記 第41回「シャトー・マルタン キュヴェ・クーテラン サン・テステフ」 2020.04.19
-
次の記事
ワインペアリング奮闘記 第43回「フアン・ヒル “SAKURA(サクラ)」 2020.05.01
コメントを書く