「ピノ・グリージョ種について その2」 ワインはじめて講座
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、前回からは『ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)』がテーマ。
黒ブドウのピノ・ノワールが突然変異で白ブドウとの中間色であるピンク色に変わった品種です。
現在の主な産地は仏アルザス地方や北イタリアの 「トレンティーノ・アルト・アディジェ州」「フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州」 ドイツ・オーストリア、スイスに東欧諸国など、というところまで書きました。
この品種100%で造られる白ワインの特徴は何といってもその香りの豊かさ。
オレンジなど甘みがあり香の強い柑橘類、 熟した洋梨や桃、そして白コショウやハーブの香りなど、 若いうちから非常に複雑なで多種多様な香りの構成要素を含むブドウ品種です。
それでいてタッチはあくまでも優しく、 「大らかでまろやかな辛口白ワイン」という印象を受けることが多いと思います。
そしてピノ・グリは例えばアルザスや北イタリアなど非常に冷涼な産地で栽培されたものでも、 粘性・とろみを感じさせるほど濃厚な口当たりのワインに。
そこに生き生きとフレッシュな酸が重なると、バランスに秀でた素晴らしい白ワインとなります。
ピノ・グリのワインには、魚介料理も勿論良いですが実は肉料理も結構おすすめ。
この品種の主要産地は内陸の土地が多く、 例えば北イタリアの「トレンティーノ・アルト・アディジェ州」では 豚肉やキャベツを使用した料理、春ならホワイトアスパラガスなどが定番。
日本の家庭料理だったらロールキャベツやミルフィーユ鍋なんかを食べながら 冷たいピノ・グリの辛口ワインをきりっと飲む・・・なんていうのがおススメですよ!
『ピノ・グリ/ピノ・グリージョ』は2回で手短に終了しました!
次は黒ブドウ、イタリアワインの王様「バローロ」の原料ブドウ、 『ネッビオーロ』種についてご紹介していきます!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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