「ソーヴィニヨン・ブラン種について その2」 ワインはじめて講座

「ソーヴィニヨン・ブラン種について その2」 ワインはじめて講座

「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、6品種目は『ソーヴィニヨン・ブラン』。
前回はその主要産地がフランスのロワール地方やニュージーランドであること、 そのフレッシュで切れのある香り・味わいスタイルなどについてご紹介をしました。
今回はもうちょっと、この品種についてのウンチク的な情報をご提供したいと思います。

この品種について良く聞かれるのが、 「カベルネ・ソーヴィニヨンの白ブドウ版がソーヴィニヨン・ブランなのですか?」というご質問です。
なんてったってカベルネ・ソーヴィニヨンは黒ブドウの王様、 色々なブドウの源流になっていそうな雰囲気がありますが・・・実はその逆。
『ソーヴィニヨン・ブラン』が、カベルネ・ソーヴィニヨン種の原種の一つです。

この品種と黒ブドウの『カベルネ・フラン』種が交配することで生まれたのがカベルネ・ソーヴィニヨン。
だからでしょうか、生産国では『ソーヴィニヨン・ブラン』と呼ばずに、 敢えて『ソーヴィニヨン』とだけで呼ぶことも多いんですよね。
ちなみに、Sauvignon(ソーヴィニヨン)という名前は仏語の「Sauvage(ソバージュ=野性的な)」、 という言葉から来ているそうです。

そして、最近はそのソーヴィニヨン・ブラン自体も元はと言えば別の品種の子孫だと言う説が。
フランスのジュラ地方などで栽培されるSavagnin(サヴァニャン)種が元だとか、 サヴァニャン種とカルメネール種(チリ産の赤ワインで知られています)の交配品種では、という説も。
どんどん新説が出てくるので、まだ真偽の程は確かではありませんのでご容赦を。

最後にご紹介したいのが、こんなエピソード。
数年前のこと、ソーヴィニヨン・ブラン種を100%使用したフレッシュなロワール産白ワインに、 『3MH』というグレープフルーツと全く同じ香り成分が発見された、という驚きのニュースが報じられました。

ブドウから造られるワインに、グレープフルーツの香り成分が含まれていた。
原料の状態のブドウ果汁には、その香り成分は一切含まれていない。
アルコール発酵をして熟成する過程で、2つの異なる果実の香りが重なると言う奇跡・・・。
こんなことが起こるのも、ワインならではの神秘ですよね。

それでは今回はこのへんで。
次はまた黒ブドウ、Firadisでは最近なぜかとても人気の高い『シラー』種についてご紹介しますね!

今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!

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