「ネッビオーロ種について その2」 ワインはじめて講座
- 2019.12.16
- ワイン初めて講座~ワインの基礎知識~
- イタリア, コート・デュ・ローヌ, サンジョヴェーゼ, ソムリエ, ネッビオーロ, フランス, ブルゴーニュ, ボルドー, マリアージュ, 熟成, 香り
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、前回からはイタリアワインの王様と称賛される『バローロ』『バルバレスコ』の原料として名高い『ネッビオーロ』種です。
『ネッビオーロ』は、ほぼイタリア北部の「ピエモンテ州」で栽培されている、いわば世界最高の土着ブドウ品種であり、というとことまでご紹介をしました。
さて、以前ご紹介したイタリアのもうひとつの代表的黒ブドウ品種、『サンジョヴェーゼ』の名前の由来が「ジュピターの血」である、 ということは覚えていらっしゃいますでしょうか。
イタリアのブドウ品種は今後もいくつか紹介していくのですが、こういったユニークな命名をされている品種が結構あります。
例えばこの『ネッビオーロ』という名前は、ピエモンテ州のブドウ収穫期、10月頃に頻繁に発生する 「霧=Nebbia(イタリア語で“ネッビア”)」に由来しています。
この地ならではの気象現象を名前にする、というのはいかにも土着品種的ですよね。
ネッビオーロという品種の特徴は、兎にも角にもその複雑性。
若いうちは非常に豊富な酸とタンニンが主張しあいなかなかに癖のある印象ですが、熟成で落ち着いたネッビオーロは実に華やか。
黒系果実と赤系果実の香りに、バラや菫の花のような実にフローラルで奥深い香りが現れ、スモーキーな印象、または少しタール的な香りも呈してきます。
ネッビオーロ種100%のワイン、『バローロ』『バルバレスコ』、『ネッビオーロ・ダルバ』などはどれも非常にパワフルな飲みごたえのあるワインですが、例えばフランスのボルドーやブルゴーニュ、コート・デュ・ローヌ等どの主要産地とも全く違った旨み深い個性が楽しめます。
イタリア随一の銘酒、是非一度は体験してみてくださいね。
次回も引き続き『ネッビオーロ』種について。
この品種の産地、ピエモンテ州の郷土料理とのマリアージュなどについてご紹介しますね。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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