『ブドウ品種を詳しく知ろう』シリーズ、前回からは南イタリアの土着品種『ネグロアマーロ』種をご紹介しています。 南イタリア・プーリア州を原産とする「濃くて、甘くて、タンニンもたっぷり」なブドウ品種。 そのワインは漆黒の色合いそのままに、カシス、ブラックチェリー、ドライプラムなど黒っぽいフルーツのイメージと、 チョコレートやスパイスのニュアンスが強く主張してきます。
こんなスタイルの赤ワインだったら、誰でもやっぱり「味の濃い肉料理」に合わせたくなりますよね。 前回のコラム文末で触れたとおりFiradis WINE CLUB30ではこのワインに韓国料理『プルコギ』を合わせるマリアージュを提案しているのですが、あの「甘辛たれ」の味わいがこのワインに実によく合います。 その他、肉料理だったら赤ワインソースや果実系のソースなど、濃厚に凝縮された甘味を持つソースをプラスすることでワインと料理の相性が近付いていきます。
ですが実はネグロアマーロ種の故郷、「プーリア州」は、イタリアをブーツに例えた時の「かかと」部分にあたり海にぐるりと囲まれている州。 魚介類、野菜の豊富な地として知られており、例えばパスタだったら野菜を使った「オレキエッテ」がこの土地のスタイルです。
耳や貝殻のような形をしたこのパスタは、ブロッコリと魚介類などのソース、同じくプーリア州の名物であるトマトをたっぷりと使ったソースなどで食べるのが郷土料理。 また、カーチョカバッロチーズも同州の特産品で、野菜、例えば茄子などにこのチーズをのせてオーブン焼きにした料理も人気です。
ネグロアマーロ、非常に濃い味ですが実は全体としてはバランスの良いワインが多いので、濃い肉料理じゃないととてもじゃないけど無理!という印象ではありません。 食中酒として飲むのならやはりイタリアワインの使い勝手は抜群。 野菜料理やパスタでも、味付けにニンニクや唐辛子などちょっとしたアクセントを加えることで、濃厚な赤ワインとの距離をグッと狭めてくれますよ!
今回の「はじめて講座関連ワイン」は、ネグロアマーロの代表産地プーリア州のこのワイン!
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≪はじめて講座関連ワイン≫
『ヴィノジア ネグロアマーロ・オルス』
(イタリア /プーリア州産赤ワイン ブドウ品種:ネグロアマーロ種100% / ステンレスタンク発酵・熟成)
次回はまた新しい白ブドウ品種をご紹介しますね。 失礼ながら大事な品種を一つ飛ばしてしまっていたことに今更気が付きまして・・・ 『シュナン・ブラン』をご紹介したいと思います!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。
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