気になるワイングッズ使ってみた!【第3回】電動ワインオープナー、本当に使えるの??
コラムシリーズ「気になるワイングッズ使ってみた!」第3回。
ワイングラスやコルクスクリュー、ポアラーなど話題のワイングッズ諸々について僕がひたすら試し、皆さんに本当にお薦めできるものを見つけていく企画です。
ワイングッズといっても本職のソムリエがお店で使う数万円もするようなものではなく、お手頃価格&通販サイトなどでレヴュー点数の高いものを中心に選んでいきますよ。
(*毎回書きますが、グッズメーカーさんからの協賛や広告依頼等はありませんし、受けません。)
前回から引き続いて取り上げるグッズは、ワインオープナー。
その中でも、僕がずっと気になりつつも試してみたことが無かった『電動ワインオープナー』を検証してみようと思います。
これが便利だったら僕の「失敗しないワインの開け方」動画は全く不要になってしまう訳でして・・・
ちょっとライバル心をむき出しにしつつも、購入してみました!
それでは早速本日検証した電動ワインオープナーがどんなものかをご紹介しましょう。
僕が購入したのはこちら、『NANAMI電動ワインオープナー RA-WO36A (銀色:Amazon掲載価格で2,580円)』です!
まず、販売価格が結構安いのにびっくりしました。
ちょっと前はこういった電動系のワイングッズはそこそこ高額のものも多く、試すのに勇気が必要でしたし、大して役に立たないときのガッカリ度も高かったのですが、このくらいの価格ならまああまり役に立たなくてもワイン会の時に話のタネになるかな、くらいの気持ちで買えるというものです(お金は1円でも無駄にしたくないですけど)。
届いたパッケージを早速開けてみますと、フォイルカッターと真空ストッパーがひとつ、そして充電用のUSBケーブルが入っています。
キャップシールが切れない電動オープナーですから、フォイルカッターが付いているのは親切ですよね。
ただ、先に書いておきますと残念ながらこのフォイルカッターは非常に切り辛いです。
カニの鋏のような形状をしているのですが、握るとグニャグニャと曲がってしまうので、ボトルネック部分にカッターを固定して回すのが本当に大変。
最初は何度もやり直すことになり、キャップシールがギザギザになりました。
フォイルカッターは100均などで使いやすいものを売っているので、このオープナーを購入される方はそちらも別途用意した方が良いんじゃないかと思います。
あと、真空ストッパーもおそらくほぼ機能していないかと思います。
空気が抜けている感じが全く無いので・・・これに品質保持機能は期待しない方が良いです。
まあフォイルカッターはおまけということで、いよいよ本体をボトルに装着します。
と言ってもただオープナーをボトルネックに被せるだけ。こんな感じですね。
後は、オープナーのボタン上側を押すと勝手にスクリューが入っていき、スクリューが適度な深さまで挿し込まれたところでボタンの下側を押すとコルクが上に持ち上がってきます。
ボタンを押している間は本体が光るのですが、押す方向によって光色が赤⇒青と変わるので判別できます。
そして最後にちょっとだけ捻ってコルクを抜き取り、もう一度ボタンを押せばコルクがスクリューから外れていきます。
・・・・・なんと・・・便利じゃないか 汗!!!
長年コルクスクリューでワインを開け続け、ワインセミナーでは必ず「簡単なワイン抜栓のテクニック」をご説明してきた立場からすると非常に悔しいですが、これは本当に使いやすいと思います。
ワイン初心者の方、そして少し力が弱い方にはお薦めです。
ウイング式のオープナー(人が手を上げ下げするような形のオープナー)などは意外に力が必要ですし、大体どれもスクリューが細くネジ状になっているだけなので硬いコルクだと穴だけ穿って抜けない、ということもしばしば。
でもこれは本当に全く力が要らないですし、スクリューも結構太く長いのでグリップ力もしっかり。
長めのコルクも問題無くきれいに抜けました!
ただですね・・・このオープナーが使えないワインだって世の中にはたくさんあるのです。
まず一つは、「蝋キャップの付いたワイン」。
蝋キャップのワインは天面部分の蝋にそのままスクリューを挿し込んで砕きながら抜いていきますが、このオープナーで試してみたところ蝋を削りながらスクリューが入っていく、というのは難しいようでした。
部分的に蝋がはがれたものの、コルクをその穴から穿り返すだけの回転を繰り返し、中までスクリューが入らず。
結局通常のコルクスクリューを使い、手動で開けることにしました。
そして、何より難しいのが長期熟成したワインですね。
コルクの状態が不安定になっている可能性がある古いワインは、スクリューを挿し込みながら状態を推察し、抜くときも力加減を微妙に調整しながら引き上げていく必要があります。
この電動スクリューで一気に挿し込んだら、おそらく抜くときに途中で折れてしまうものもあるでしょう。
絶対に開けられない、ということではありませんが、折角の良いワインの中にコルク片を落としたくなければやめておく方が無難かと。
でも、普段飲みのワインを開けるのだったらこれほど便利なオープナーはありません。
毎回開ける時に「うまくスクリューを挿せるかな、開けられるかな」と不安になってしまう方は、これを買えばそのストレスから解放されますよ。
「NANAMI電動ワインオープナー」、ワイン専門商社フィラディスの直販ショップ Firadis WINE CLUBがお薦めします!
ということで第3回のワイングッズ検証はこのへんで。
次回はワイングラス比較第2回目「ブルゴーニュ型グラス編」を実施する予定です。
ブルゴーニュならではの香りが綺麗に楽しめる最高のグラスを見つけるため、しっかり検証いたしますのでお楽しみに!!!
『NANAMI電動ワインオープナー RA-WO36A』の購入ページはこちらです。
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/NANAMI-電動ワインオープナー
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