気になるワイングッズ使ってみた!【第5回】ワイングラス洗いにはこれがお勧め!

気になるワイングッズ使ってみた!【第5回】ワイングラス洗いにはこれがお勧め!

コラムシリーズ『気になるワイングッズ使ってみた!』第5回です。
前回ブルゴーニュグラス比較実験の最後に「次回はアルゴンガスのワインセーバー」と予告したのですが、ガス充填無し/ありのワイン2本を最長1ヶ月放置して最終結果を検証してからコラムを執筆する、としたために本日の公開タイミングには間に合わず・・・アルゴンガス実験レポートは来月半ば頃に公開予定、今しばらくお待ちください!!

ということで本日は「グラス実験」を2回を実施する中で思い付いた「グラス洗いスポンジ」の比較。
グラス専用のスポンジなど、最近は100円ショップやホームセンターで色々なものが売っていますが、取り扱いがしやすく汚れ落ちが良いものはどれなのか、がずっと気になっておりました。
そこで、店頭や通販サイトなどを色々探って気になるグラス洗いを購入。毎日のテイスティングの後にひとつひとつのスポンジを使い、その結果をレポートにしてみました!
(*今回もグッズメーカーさんとのコミュニケーション・広告意図は一切ありません。あくまでも僕が個人的に勝手に実施した「使ってみた実験」です。)

それでは、今回用意した「気になるグラススポンジ」をご紹介しましょう!

【比較試飲した3つのグラス洗いスポンジ(画像左⇒右順)】

グラス洗い①:ダイソーのジョッキ洗い (税込110円)
⇒まずは一番お手頃価格のダイソーさんで買ったグラス洗い。
「ジョッキ洗い」という名前がついているだけありましてサイズも大きくがっしりしています。

グラス洗い②:アズマ工業 ゴッシュ・カップクリーン(市価大体380円-高いところで500円くらい)
⇒レストランでも愛用するお店が多いと聞くアズマ工業さんの「ゴッシュ」。
画像を見て戴けば誰でもそう思うでしょうが、失礼ながらダイソーさんはほぼこれをコピーしたものを廉価版として作ったのでしょうね。
そして価格差は4倍・・・ダイソーで済むならわざわざ買う人はいないと思いますが、その実力は如何に???

グラス洗い③:Maydahui多機能ボトルブラシ(ロング&ショート2タイプ入りで999円)
⇒こちらはAmazonで見つけたグラス洗いブラシ。なんと2個で1,000円!もする高級スポンジです。
「スポンジが2個で1,000円とは・・・よほど使いやすいのだろうな」と思いつつも、ユーザーレヴューは1個だけ。
その内容もたまたま手持ちのグラスとサイズが合わなかっただけ・・との内容だったので、恐る恐るながら使ってみることに。

では早速、僕がそれぞれのスポンジを使ってグラスを洗ってみた結果をお知らせしたいと思います。
まずは・・・・③の多機能ブラシからいきましょうか。
結論から言いますと、これ全くダメです。買って損しました 涙

まずショートタイプ(袋の中の左側のブラシ)ですが、写真では毛のブラシが沢山付いていて柔らかそうに見えるのですが、実際のブラシ部分はまるで発砲スチロールのように硬く、グラスの曲線に沿って曲がることはありません。
洗剤の吸い込みも悪く、ただひたすら発泡スチロールでグラス内面を擦っているだけ、のような感覚で、汚れが落ちている気が全くしない 笑
ましてや「ロングタイプ」の方ですが、これは口の細いボトルや水筒などを洗うためのものですね。グラスには全く使えません。
ということでこのスポンジは「ワイングラス洗浄」を目的とする方が買うべきものではありませんでした。

次に、形状が酷似している①ダイソーのジョッキ洗いと②アズマ工業 ゴッシュクリーン。
こちらについては2本を比較しながら使い勝手を見ていきましょう。
まず、一応スポンジの形を比較してみますね。パッケージを開けると、このような状態です。

上(持ち手が水色)がダイソー、下(持ち手が緑色)がゴッシュ。ほぼ同じ形ですが、スポンジ部分の付け根だけ少し形が異なっていました。
外見上はほぼ同じ2つのスポンジ、ダイソーさすがだなあ、110円で買えるならこっちで十分じゃない、という印象を持ちました。

ですが!・・・実際にグラスを洗ってみると、この2本の使いやすさは格段に違います。
何が違うのかというと、スポンジの柔らかさ。
ダイソーのスポンジは非常に硬く密度が濃く、グラスの壁面を挟んでスポンジを動かそうとしたときに、弧を描いている部分にスポンジが接することなく下の画像のように空間が出来てしまいました。

持ち手の部分を強く握るとスポンジが凹み壁面に接しましたが、力を入れるとグラスが割れないかと心配になりました。
画像のグラスはボルドータイプなのでまだ比較的グラスの曲線が緩いほう。ブルゴーニュグラスなどだとかなり洗いにくいです。

一方で「ゴッシュ」はスポンジが非常に柔らかく、持ち手を軽く持つだけでスポンジの側面がしっかりとグラス内側に接します。

グラスの脚を持ってくるくると回しながら洗うと、側面全体がしっかり綺麗になりました。
これは凄く洗いやすいと思います!!今ではすっかり愛用のグラススポンジになりました。

ワインを楽しんだ後のグラス洗いは、次にワインを楽しむときの大切な準備。
油分の洗い残しや水垢が残っていると、次に注いだワインの香りが立たないだけでなく、まるでコルク臭のような化学的な臭いがしてそのワインの第一印象が台無しになってしまいます。

そこで、グラス洗いの簡単なポイントも改めて整理しておきますね。
飲んだ後にグラスを洗うのは面倒ですし、酔っぱらった状態で割ってしまうのでは・・・なんていう心配もありますが、飲んだその日のうちに(遅くとも翌朝には)きちんと洗って手入れをしておくのが次のワインをおいしく楽しむコツ。ワイン生活の大事な相棒、可愛がってあげましょう!!

【グラス洗いのポイント3点】
① スポンジはグラス専用のものを用意すること。
油ものの食器を洗ったスポンジでそのままワイングラスを洗うのは厳禁です。
居酒屋さんなどで生ビールを注文した時に、ジョッキの内側にプツプツと気泡が付いているとき、ありますよね。
あれはジョッキ内面に油が付着しているためにそこを起点に炭酸ガスが気泡化したものです。
そういうビールが出てきた店は、グラスをちゃんと専用のスポンジで洗っておらず、食器と同じスポンジで洗っているということ。
折角のビールが本当に残念な味になってしまうんですよね・・・。

② ワイングラスは中性洗剤で良く洗った後、最後に熱すぎないお湯(45-50度くらい)で洗い流す。
これによって残っていた油がきれいに溶け落ちます。
熱湯はガラスを痛めてしまうので、あまり熱すぎないお湯で。45度くらいあれば、油もしっかり落とせます。
お湯は少量で良いので、グラス内に注いだら脚を持ってくるくる回して流していきましょう。火傷には気を付けて!!

③ グラスは自然乾燥させず、乾いた布で水滴を綺麗に拭き取ってから保管する。
グラスに水滴がついた状態で自然乾燥をさせると、水垢が残りその匂いがグラスに残ってしまいます。
お湯で流した後は必ず乾いた布で水滴を拭き取りましょう。
布は出来るだけ大きいグラス拭き専用のものを用意し、足の部分を包み込むようにして布を持ち、ボウル内に丸めた布を入れて回しながら拭くと拭きやすいですよ。

これで、次にワインを飲む日には注ぎたてから香りがしっかりと楽しめますよ!
飲み終わった後のひと手間が、次のワインをよりおいしく、香り高く・・・
いいことばかりのグラス洗い、せっかくだからこの時間もいろいろ工夫して楽しみましょう!!

ご紹介した「アズマ工業 Gosshu カップクリーン」、Amazonでの販売ページはこちらです。
このコラムを書いている時点(2021年1月)で、390円(税込)でした。
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https://www.amazon.co.jp/アズマ工業 Gosshu カップクリーン 

ということで今回はこのへんで・・・
シリーズ第6回はいよいよ、飲み残したワインをキープする「アルゴンガス」。
同じワインを2本、ガス充填あり/なしで保存した結果を比較してレポートと思います。
引き続き、皆さまからの「こんなグッズ、試して欲しい!」という実験リクエストもお待ちしておりますよ!!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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