気になるワイングッズ使ってみた!【第8回】ワイン温度計のおすすめはこれだ!

気になるワイングッズ使ってみた!【第8回】ワイン温度計のおすすめはこれだ!

シリーズ『気になるワイングッズ使ってみた!』第8回です。
前回予告で次回は『BIRDYステンレスデキャンタ』を検証します・・と予告していたのですが、季節が大分暑くなってきましたので急遽ひとつ別の企画を挟むことにしました。ワインをおいしく飲める温度に設定するのが大事なこの季節には必須、ワイン用温度計を実際に使ってその性能と正確性を検証します!
(*今回も温度計メーカーさんからの提案による企画ではありません。僕が個人的に勝手に実施する「使ってみた実験」です。)

今回の実験実施にあたって各通販サイトで「ワイン 温度計」で検索をしてみたところ・・・まあ随分と色々な選択肢があるものですね!!!今回はその中から、温度の計測方法が異なる3種類の温度計をチョイス。一つのワインを同時に計測し、使いやすさだけでなく、その正確性を検証していきたいと思います。
ということで、今回ご用意した3つの温度計はこちら!

【使用してみた3タイプのワイン用温度計(画像左⇒右順)】

温度計①:vacu vin スナップサーモメータ―(購入時の価格:税込2,457円)
⇒皆様ご存知、ボトル内の空気を抜く道具『ヴァキュヴァン』によるワイン温度計。ボトルの側面に巻き付けるタイプです。スイッチ等もなく、ただ巻き付けるだけで良いというお手軽タイプ。もっと安い数百円のものも出回っていますが、ここは敢えてヴァキュヴァンブランドを信用して選んでみました。

温度計②:Habor 食品温度計 (購入時の価格:税込1,479円)
⇒こちらは最も一般的な、液面に温度計を入れて計測するタイプ。表示はデジタルで、ボタンを一つ押して温度を測りたいところに接触させる形です。1,000円台前半と安いのが良いですよね。先日「ニトリ」で同じようなものを見つけたのですが、そちらは更に安かったです。

温度計③: 貝印 ワイン専用非接触温度計(購入時の価格:税込3,850円)
⇒そしてこちら、出ました「非接触温度計」!今や入店時の検温等でもすっかりお馴染みになったタイプの、ワイン専用版(*他でも使えますが、ボディの色はワイン色)ですね。液面やボトル側面など、温度を測りたいところに垂直に当て、ボタンを押せば測れるタイプです。測れる温度帯は0-40℃、「ワイン専用」とわざわざ謳っているところに貝印さんのこだわりが伺えますが、価格が結構高いですね。ワインの温度を測るためだけに、4,000円近くを出すかどうか・・・。


まずは実験の概要から共有です。
この実験を実施したのは2021年6月初旬、この日は少々暑かったですね、横浜で気温は30℃弱まで上がったでしょうか。そして、実験材料としたのは冷蔵庫で丸1日冷やした白ワイン。赤ワインよりも、ボトル外側面と中身のワインで温度差が大きく出るかな、と思ってのチョイスです。

それではいよいよ実験開始・・・といっても今回はグラスなどと違って2分で終わりました。
まずは、温度計②「接触型」をワインに直接入れて測定。冷蔵庫で終日冷やしたワインの液温は、想定通り「8℃」と表示されました。接触して計測したこの数値が「現在の正確な温度」とみなします。

それでは他の2つの温度計も使ってみましょう。
まずは温度計①、ボトルの側面に巻き付けるタイプです。こちらをボトルに巻き付けたところ、温度は「22℃」と出ました・・・なんだって???
これ、ちゃんと測れていないんじゃないのかな??…と思い、ボトルを巻き付けたまま冷蔵庫に少しだけ入れてみますと、なんと「10℃」に変化。なるほど、要するに「冷蔵庫内部の外気温を計測している」ということですね。つまりこの温度計は、ボトル内部のワインの温度を計測するのと同時に、外気温も測ってしまうのかも。
これではワインの液温を正しく知ることは難しいですね・・・ちょっと残念です。

次に温度計③「非接触タイプ」を使ってみましょう。グラスの中に温度計を入れて液面スレスレで計測ボタンをポチッ。・・・表示は「11℃」。液面に直接つけたものと計測値の差が3℃ありました。先程の計測からは1分も経っていませんので、3℃も温度が上昇していることは考えにくい。ということでこれがこの温度計の測れる性能、ということでしょう。うーむ、値段が高い割には正確性は・・・。
しかもこの温度計、同じ場所で複数回計測すると毎回温度が微妙に変わるんですよ。まあ、確かに最近コロナ対策で非接触型体温計を使って検温される機会は多いですが、結構いい加減な体温が出ている感じ、しますしね。(僕なんか汗っかきなので、体表面が濡れているときに測られると普通に「34℃」なんて出ることもあります。)

ということで早くも結論ですが、ワインの温度を正確に測って温度設定をしたかったら、従来通りの接触型の温度計が一番、という結果になりました。金属の測定部分をワインに漬けるのが気分的に・・・という方にはお勧めできませんが、少なくとも計測の正確性と言う意味では結局シンプルにこれが一番!ということになりました。最新型にはもうちょっと頑張って欲しかったですね。

最後に、今回おまけで検証しておいたたのは「この季節に僕の自宅に室温で放置しておくと赤ワインの液温がどのくらいになるのか」。温度計②で計測したところ、なんと「23℃」と出ました。欧州で言う「適温は室温」の概念が15-16℃であることを考えれば、やはり現代日本の屋内、特に初夏から夏の時期にかけて赤ワインを「室温」そのままで飲むのは温度があまりにも高過ぎます。味わいがもったりとボヤけたものになってしまい、そのワイン本来のおいしさを楽しむことが出来ません。

Firadis WINE CLUBでは出来るだけ各ワインの「おいしく飲める温度設定」について記載していくようにしています(ページに載せきれない場合はメールマガジンで商品紹介をする際に掲載していますので、是非メールマガジンを読んで戴きたいと思います!)。是非その温度設定を参考に、ワインをいちばんおいしく楽しめる温度帯に調整する習慣をつけて戴ければ、と思います。
その際にも、温度計がひとつあるとやはり非常に便利ですよ!!!


ということで今回はこのへんで。
皆さまからの「こんなグッズ、試して欲しい!」という実験リクエストもお待ちしておりますね。

お役立ちワイングッズで、もっとおいしく楽しいワインライフを!!!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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