あ、せかんどおぴにおん 第24回「フィンカ・ヴィリャクレセス プルノ 」

あ、せかんどおぴにおん 第24回「フィンカ・ヴィリャクレセス プルノ 」

『あ、せかんどおぴにおん』第24
「フィンカ・ヴィリャクレセス プルノ 」

 このコラムについて(ここは毎回同じことが書いてあります。)

あなたが五感で捉える感覚と他人が感じる感覚は同じとは限りません。もしかすると、同じ言葉で表現される感覚でも人によって感じている実際の感覚は異なるのかもしれません。逆にたとえ同じ感覚を得ていたとしても、人によって別の言葉で表現することはよくあることです。

疑心暗鬼になりながらも、”自分はどう感じるか”、ワインをテイスティングする際の実際の感覚に最も適した言葉を必死に探す。相手にわかってもらえるようにワインの状態や魅力を伝えることが目的だとしても、どうしてもその人の個性が出てしまう。それもまた、ワインテイスティングの醍醐味であると思います。

このコラムは現在夜メルマガと『ワインと美術』のコラムを担当させていただいている、Firadis WINE CLUBの新人(もう3年目ですが)、篠原が当店のワインを飲み尽くしていくコラムです。
しかしただテイスティングをしていくだけでは面白くありません。そこで、すでにページに掲載されている店長による商品説明やテイスティングコメントを引用しながら、自分ならどう思うか。もう一つの意見を記していきます。当然店長に同意する場合も多いでしょうし、異議を申し立てることもあるでしょう。(あまりにも異議を申し立てるとFiradis WINE CLUBの信頼が揺らぎそうですが。。)また同じことを感じていたとしても、稚拙ながら別の表現で述べる場合もあります。そして時には商品ページの内容について、店長に質問することもあるかもしれません。

このコラムを読んでいただく物好きな方には、ぜひ同じワインを手元に置きながら、”自分はどう感じるか”を一緒に探ってほしいと思います。タイトルに「あ、」と不定冠詞「a」を付けたのはあくまで一つの意見にすぎないということです。皆様の意見についてはもしよろしければ、商品詳細ページのレビューにぜひご投稿ください。

それでは早速商品ページを見ていきましょう
24回目にとりあげるのは、ドイツワイン。「フィンカ・ヴィリャクレセス プルノ です。

6月29日(水)に上級ワインが入荷予定

 

 

前回に引き続き、今回も告知です。2022年6月29日、来週の水曜日に今回ご紹介する生産者フィンカ・ヴィリャクレセスの上級ワイン、生産者と同じ名前の「フィンカ・ヴィリャクレセス」が入荷予定です!

今回ご紹介するプルノもセール対象になる予定ですので、このコラムを読まれてもすぐには購入されないことをお薦め致します!プルノは比較的在庫が豊富ですので、すぐに完売するということはないと思われます。ご安心ください。

それではFiradis WINE CLUBのワインの中でもそんなに知名度が高くないものの、実は意外と評価が高いすごいワイン!「プルノ」についてみていきます。

6年連続90点台。この価格で!

≪パーカーポイント6年連続90点超+「Best Value Wines」にも選出!更に『ワイン・スペクテイター』誌では“2017年のベスト100本”にも選出されたワインです。一度は試すべき価値のある1本。この破格のコストパフォーマンスを、是非今すぐに体験してください!

このワイン、ロバート・パーカーが毎年たった3本しか選ばない「Best Value Wines=価格に対する価値が最高に高いワイン」にも選出された、スペイン国内最優良区画の畑から造られるワインということに加え、かつて大人気だった肉料理イベント「肉フェス」に出店したワインバーで赤ワイン最高売上を記録、肉を愛する人たちが認めたまさに“肉料理のためのワイン”。それが「プルノ」なのです。

商品ページの冒頭にはこんな風に書いてあります。ここで目を引くのは評価の高さです。「パーカーポイント6年連続90点超+」、これは2010~2015年の話で、2016年も超えていたので実際には7年連続でした。。また2017年を挟んで2018年と2019年ヴィンテージも90点越えをしておりました!3,000円を切る価格で安定して高い評価を得ているというのは、なかなかにすごいことです。そして「Best Value Wines=価格に対する価値が最高に高いワイン」にも選出され、さらにこれは日本ですが、肉フェスで売り上げ1位を獲得しているという、なかななかの「肉料理のためのワイン」なわけです!

評価はともかく。ではなぜそこまで美味しいのか、というか本当に美味しいのか。順にみていきましょう。

ベガ・シシリアのとなり

都の西北 早稲田のとなり♪

天才バカボンに出てくるバカ田大学の校歌の冒頭が確かこんな感じでした。それはともかく、このフィンカ・ヴィリャクレセスはあのベガ・シシリアのとなりに畑を持っているのです。

スペイン北部、リオハの南西に位置するワイン産地リベラ・デル・デュエロは、あのスペインでもっとも有名なワインともいわれるウニコの生産者、ベガ・シシリアの産地として有名です。非常に好立地なベガ・シシリアの隣で、このフィンカ・ヴィリャクレセスも非常に好立地なのです。

好立地を物語るエピソードは他にもあります。スペインで初めてパーカーポイント100点を獲得した「ピングス」という生産者(これもベガ・シシリアのとなりにあります)がフィンカ・ヴィリャクレセスの畑を高く評価していて、実際に2004年まで畑の一部を借りていた、というのです。

まだまだ品質を裏付ける面白いエピソードがあります。このリベラ・デル・デュエロにおいて、ワイン造りにおいてかなり重要な灌漑をドゥエロ河から行う権利をもっているのが、なんとベガ・シシリア、ピングス、そしてフィンカ・ヴィリャクレセスだけ!これがまた良いブドウをもたらす条件となります。さらにボルドーのポムロールの有名シャトー御用達のダルナジュー社のバリック樽、これは職人が認めた一流生産者にしか販売されていないのですが、スペインで使用が許されている生産者は3つ!そう、ベガ・シシリア、ピングス、そしてフィンカ・ヴィリャクレセスなのです。。

とまあこれだけの要素が揃えば、それは美味しいだろって感じですよね。でも価格はかなり手ごろ。まさにコストパフォーマンスの高いワインが豊富なスペインにおいて、その真骨頂ともいえるワインだと思います。

では一体どんな味わいなのか。いよいよテイスティングです。

いよいよテイスティング

肉料理には赤ワイン、は定説ですが、一概にどんな赤ワインでも素晴らしく合うのか、と言ったらそうでもないのが実際のところ。ワインのボリューム感が不足するとお肉に負けてしまうし、一方で渋味が突出してしまったパワフルすぎるワインは、お肉の甘い旨味を打ち消してしまうこともあります。プルノは、果実の凝縮感とフレッシュな酸味がバランス良く、かつ香り高さが香辛料やハーブとの相性を更に引き立てます。
まずはシンプルに塩胡椒+香草程度を加えさっと焼いた肉を、プルノと一緒に召し上がってみてください。旨味がグッと引き出されるのを感じるはず。そして次はソースをしっかりと使った料理や、川上ミホさん推薦の「牛カツ」など揚げ物にも・・・「お肉が更においしくなった」という実感、それが証明です。

店長のテイスティングコメントはこんな感じでした。

私が感じたイメージは、肉に合うワインです。そのまんまです。。

香りからはブラックベリー、カシス、プラムなどの果実に香草、スパイス系の香りがかなり感じられます。香草はローズマリーのような印象です。

結局お肉に香草、スパイスを合わせたり、ベリー系のソースを合わせたり、それと同じような感覚でお肉とワインを楽しめるというのが、お肉に合うワインの神髄だと思います。香りのどの要素もお肉に合う感じがするのです。

そして味わい。果実の力強さはいわずもがな、樽でほどけている感じがうまくお肉と絡みます。あとはかなりしっかりとしたタンニンによる骨格、それによる余韻の安定感もお肉を噛みながら旨味をじっくりと楽しむのに最適です。このタンニン感がお肉のうまみを際立たせるような感覚があります。

以上、やっぱりどの要素をとってもお肉に合うワインなのです!笑

リベラ・デル・デュエロという優れた産地の良さを前面に引き出しつつ、価格はそこまで高くない、コストパフォーマンスの高い”肉に合うワイン”。皆さんも是非参考にしてください。

具体的な合わせる肉料理は、商品ページはもちろんのこと、下記の特集もご参考ください。
以上、篠原がお送りいたしました。

 

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CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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