あ、せかんどおぴにおん 第31回「ボデガ・モルカ フロール・デ・モルカ」

あ、せかんどおぴにおん 第31回「ボデガ・モルカ フロール・デ・モルカ」

『あ、せかんどおぴにおん』第31
「ボデガ・モルカ フロール・デ・モルカ

 このコラムについて(ここは毎回同じことが書いてあります。)

あなたが五感で捉える感覚と他人が感じる感覚は同じとは限りません。もしかすると、同じ言葉で表現される感覚でも人によって感じている実際の感覚は異なるのかもしれません。逆にたとえ同じ感覚を得ていたとしても、人によって別の言葉で表現することはよくあることです。

疑心暗鬼になりながらも、”自分はどう感じるか”、ワインをテイスティングする際の実際の感覚に最も適した言葉を必死に探す。相手にわかってもらえるようにワインの状態や魅力を伝えることが目的だとしても、どうしてもその人の個性が出てしまう。それもまた、ワインテイスティングの醍醐味であると思います。

このコラムは現在夜メルマガと『ワインと美術』のコラムを担当させていただいている、20代のFiradis WINE CLUBのスタッフ、篠原が当店のワインを飲み尽くしていくコラムです。
しかしただテイスティングをしていくだけでは面白くありません。そこで、すでにページに掲載されている店長による商品説明やテイスティングコメントを引用しながら、自分ならどう思うか。もう一つの意見を記していきます。当然店長に同意する場合も多いでしょうし、異議を申し立てることもあるでしょう。(あまりにも異議を申し立てるとFiradis WINE CLUBの信頼が揺らぎそうですが。。)また同じことを感じていたとしても、稚拙ながら別の表現で述べる場合もあります。そして時には商品ページの内容について、店長に質問することもあるかもしれません。

このコラムを読んでいただく物好きな方には、ぜひ同じワインを手元に置きながら、”自分はどう感じるか”を一緒に探ってほしいと思います。タイトルに「あ、」と不定冠詞「a」を付けたのはあくまで一つの意見にすぎないということです。皆様の意見についてはもしよろしければ、商品詳細ページのレビューにぜひご投稿ください。

それでは早速商品ページを見ていきましょう
31回目にとりあげるのは、スペインの赤ワイン。「ボデガ・モルカ フロール・デ・モルカです。

あのフアン・ヒルと関係があります。

大人気ワイン『シルバー・ラベル』の造り手「フアン・ヒル」が、リオハの少し南にある注目産地「カンポ・デ・ボルハ」で手掛ける新プロジェクトが『MORCA(モルカ)』。「ガルナッチャ・ネグラ=グルナッシュの帝国」、とまで呼ばれ、このブドウ品種最高のクオリティを叩き出す産地「カンポ・デ・ボルハ」のまさに真骨頂的ワインです。

さて、商品説明にはこんな風に書いてあります。そもそもシルバーラベルってなんだよという方もいらっしゃるかもしれません。フィラディスワインクラブで累計売上ナンバーワンを誇るスペインの赤ワインが、シルバーラベルです。

あ、せかんどおぴにおん 第7回「フアン・ヒル シルバー・ラベル」

シルバー・ラベルをご存じない方は、詳しくはこちらを見ていただくとして(そしてぜひ試してみてください)、シルバー・ラベルが好きな方には余計試していただきたいのが(そうでなくてもぜひ試してみてください)、今回のワインです。『シルバー・ラベル』の造り手であり、フミーリャという産地を広く知らしめた「フアン・ヒル」が別の産地、別の品種を用いて造っているのがこの「モルカ」というプロジェクトなのです。

このワインの魅力は、なんといっても世界的に注目を集める生産者フアン・ヒルの技術を応用しているということです。「シルバーラベル」や、最高峰の「エル・ニド」(こちらについても詳しくはシルバーラベルのコラムをご参照ください。)を生み出すその技術や培った経験を、別の産地で別の品種、具体的にはスペイン北東部アラゴン州でのガルナッチャという品種の栽培にも応用し、ファーストヴィンテージから各評価誌で高評価を得る品質に仕上げています。

帝国の逆襲

 

しかし、どれだけ技術が良くても、産地が優れていなければ意味がありません。

スペイン北部、アラゴン州に位置するD.O.カンポ・デ・ボルハは「ガルナッチャの帝国」と称されています。スペイン国内でもとりわけ暑く乾燥しており、シルバーラベルの産地フミーリャ以上に朝晩の寒暖差が激しい過酷な気候。この地の土着品種がガルナッチャで、生産量の70%以上を占めています。このD.O.カンポ・デ・ボルハは、とりわけ多くのガルナッチャの古樹が植わっていて、特に高品質なガルナッチャを生み出す産地で、「ガルナッチャの帝国」と呼ばれるようになりました。

もともとフアン・ヒルはフミーリャのモナストレルという品種の魅力をもっと多くの人に知ってほしいという想いから始まっています。それがシルバー・ラベルやエル・ニドにつながりました。そして同様に、今度はこのカンポ・デ・ボルハのガルナッチャの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいという想いを持ち、新たなプロジェクトが始まったというわけです。

逆に言えば、フアン・ヒルにとってこの地のガルナッチャは、それだけ魅力的だったということです。

では、どんな魅力がこの品種にはあるのか。テイスティングによって、確かめていきましょう。今回はモルカの中でも最も低価格のスタンダード・キュヴェ、フロール・デ・モルカをテイスティングしてみます。

 

さっそくテイスティング

 

 

≪こんな香り・味わいのワインです≫:
まずはブラックベリー、ブルーベリーなどの黒い果物に、苺ジャムの甘い香り。粗挽き黒胡椒の抜けるような香りと一緒に、薔薇やスミレの花の香りが芳しく立ち上ってきます。香りの後半に、樽熟成由来のモカ&ダークチョコレート的な香りが心地よく。味わいは解き放たれたフルーツ感がどんどん広がっていくようなイメージ。甘い果実味がどんどん拡大し…まるで内側から包み込まれていくような感じがありました。

店長のコメントはこんな感じです。

私の印象は甘くて心地よい香りと甘くて心地よい味わい。。スイーツのような赤ワイン、といったところです。

全体として優しさや滑らかさが魅力的で、これが飲み心地の良さに繋がっています。これらの要素はシルバーラベルよりも秀でていると思います。逆にシルバーラベルはよりストラクチャーがしっかりとしているイメージです。

香りは黒系果実、ブラックベリーやプラムの香り、華やかなお花や樽熟成らしいチョコや薔薇の香り。重層的であり、華やかであり、なによりも味わいの甘やかさを彷彿とさせる香りです。

そして味わいですが、やっぱり香りの印象通り甘いです。タンニンは程よくほどけて、柔らか。最後には程よくビターな印象もあり、上手くまとまっています。店長は麻婆豆腐とのマリアージュをお薦めしていますが、私はこれからの時期にかぼちゃと合わせたら最高だと思いました。甘く煮たかぼちゃと、柔らかくビターなこちらのワインの相性は間違いないと思います。

あとはもう、単体でうっとりで楽しむのも非常にお薦めです。

 

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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