「白ブドウの王様シャルドネ種について その2」 ワインはじめて講座
「ブドウ品種を詳しく知ろう」編、前回からは白ブドウの王様とも言える品種『シャルドネ』。
生育環境や造り手のポリシー、力量によってその印象をころころと変えてしまう。
そんな「産地と生産者をそのまま写し出す鏡」のようなブドウ品種で、 一言で個性を言い表すのが非常に難しいブドウ品種である、というところまでご紹介をしました。
今回、もう少しだけシャルドネ種について知っておいて戴きたいことを補足したいと思うのですが・・
それはやはり「シャルドネを選ぶときのコツ」、です。
ワイン初心者の方がなにか1本のシャルドネ種ワインを飲んで
「ああ、シャルドネというブドウ品種は、自分の好みの味だな」と感じられたとします。
ですが、その後他のシャルドネを試すときにぶち当たるのが、この千変万化の多様性。
「自分の想定していた、思い描いていた味と全然違う・・・」というミスマッチ、 シャルドネ種に関しては、これが本当に頻繁に起こります。
まず、これはシャルドネに限ったことではありませんが、 もし「これは自分の好みの味!」と思えるような1本に出会ったら、 必ずその香りや味の印象、ワインの情報を出来る限り細かく記録しておきましょう。
これは、自分だけが分かれば良いので、どんな適当な表現でも構いません。
そのうえで、次のシャルドネにチャレンジしてみましょう。
お店の人に相談すると良いポイントが2点だけあります。
それは
「暑い産地のシャルドネか、寒い産地のシャルドネか」
「樽を使っているか、いないか」
です。
シャルドネの多様性は、この2点によってほぼ振り分けられます。
この2択×2問で4タイプに大別できる、と言っても良いくらい。
厳密には土壌も大きく影響しますが、基本はこの2要素の掛け合わせで好みは大体見分けられます。
暑い産地の樽をしっかり使った濃厚タイプが好き。例:スペイン、カリフォルニア 。
冷涼な地域で樽を遣わずステンレスタンクだけでフレッシュに仕込んだものが好き。例:ブルゴーニュ北。
暑い地域なんだけど、木の印象はあまり好きじゃなくて、フルーツ感主体のものが好きだった。例:南仏。
冷涼地域で、樽をしっかり使った複雑な感じのものが好きだった。例:ブルゴーニュの高級クラス。
というような感じですね。
これを把握しておくだけで、この品種における「好みのワイン選び」はかなり精度が高くなりますよ!
それでは今回はこのへんで。
次回は次の黒ブドウ品種をご紹介する予定ですよ。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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