今回は、この一つ上のコーナーでご紹介した 『シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド』のシャトー外観写真を選びました。 夕焼けを浴びて立つ白亜の城・・・美しいですよね。 実に“シャトーらしいシャトー”と言いますか、 ボルドーのシャトーの中でも指折りに品のある建物、まさに「ヨーロッパのお城」という感じです。
このワインレターでは時々書いていますが、 フランス・ボルドー地方のワインは「シャトー○○○」が多いですが（10,000を超えるそうです）、 これは別にボルドーに限らず全国に「シャトー」の名が付くエステートは存在しています。 ブルゴーニュから南フランスまで、どこにでも。
ただ、本来的には「これは“シャトー＝城”と呼んでも差し支えないだろう」 と認定された建物が無い限りは、シャトー名を名乗ってワインを販売することは禁止されています。 また、そのシャトーはただの建物ではなく、 そこにはオーナーである当主が在住しているのか、も審査されるそうです。
ただ、実はこれは形骸化していまして、 ボルドーワインとして流通している商品の中には実際には建物が存在しないシャトーもあります。
大型スーパーなどのPB（プライベートブランド）などとして生産者がリリースするもので、 これらのラベルには架空のシャトー名が付き、存在しないシャトーの挿絵などが書かれています。 そしてワインの中身は本来のそのシャトーのワインが詰められている、という変名ワイン。 輸出向けなどでは審査が緩いので、こういったものも出回っているようです。 まあ、ラベルをデザイン・印刷して貼るだけですから、造るのが難しいこともありません。
Firadis WINE CLUBで扱っているシャトーは全て生産者の存在を確認していますが 笑
これからは「シャトー○○」を飲んで「これはすごくおいしかったな/イマイチだったな」 と思ったら、Google MAPなどでシャトーの所在地を検索してみてください。 世界のどこにも存在しない、そんなシャトーのワインと出会うこともある・・・かもしれませんよ！
ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。
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