デゴルジュマン

今回は・・・ワイン本などで読むけど、 実際にどんな様子なのかイマイチよく分からないシャンパーニュの『デゴルジュマン』、 その前段階の写真を選んでみました。

シャンパーニュ（やクレマンその他各地で造られる「瓶内二次発酵製法」の泡もの）は、 ブドウ果汁をアルコール発酵させて出来たワインに 糖と酵母を再添加してもういちど発酵させることで炭酸ガスを造り出しそれを瓶内に閉じ込めるわけですが、 瓶内二次発酵の活動を終えた酵母の残りかすを取り除く必要があります。

それが『デゴルジュマン』という工程で、 瓶口に酵母かすが溜まるように瓶を傾けて保管し、写真のように王冠の上に沈着した塊を、 冷却液に漬けて固め、王冠を開けて取り出す、という作業です。

シャンパーニュで一般的に使用される緑色の瓶や茶色の瓶だと 瓶の外側からはこの酵母粕があまりよく見えないのですが、 ロゼシャンパーニュなどに使用される透明瓶だとこの様子がとてもよく見えます。 そこで以前、ロゼに透明瓶を使用している生産者がデゴルジュマンをするタイミングで訪問して、 撮影をしてきました。 これだと、酵母かすがどんな風に溜まるのか、一目瞭然でしょう？

ブドウの栽培、ワインの製造工程は「本で読んだことはあるけど、実際の様子はよく分からない」 というものが結構あります。 このコーナーでは、今後そういった写真もどんどん取り上げていく予定。 皆さんに「なるほど、こうやるのか」と思って戴ける1枚、色々撮影してきますね！ （＊あくまでも素人ですので、写真の腕前については寛容にご理解ください！）

それでは今日はこのへんで。 また明日のワインレターでお会いしましょう！