ワインボキャブラ天国【第34回】「皮革」英:leather 仏:cuir
連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピ
このコラムを読み続けていれば、
取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・
ということで今回ご紹介する言葉は・・・
「皮革」
英:leather
仏:cuir (男性名詞:発音は「クイー(ル)」)
果物からできたお酒に「皮革の香り」。
この香りを未体験の方でしたら、
ところがワインの世界でなめし皮の香りといったら、
皮革の香りが見つかるのは、主に赤ワイン、
出来たばかりの時は明るく鮮やかなルビーレッドだったワイン・・
長い熟成の時間を経ていくことで、果実由来の色素が退行し、オレンジ色や褐色に近いやや枯れた色合いになってきた頃からがこ
フレッシュな赤ワインに感じる新鮮な果物のイメージは影を潜め、スパイスや乾物、木などの香りが主体的になってきた頃、その中に上質な革製品・・・あなたの身の周りにもある、財布やバッグなどと共通する香りイメージを見つけることができる
その印象は味わいの中にまで広がっていて、
皮革のイメージがワインに見つかる頃には、そのワインは単なる「果実酒」を脱却し、
一言二言では決して表現しきれない、めくるめく香りの迷宮。
熟成したワインを楽しむ醍醐味は、まさにこの複雑性極まる香り・
そんな皮革の香り、体験してみたいなと思ったら、是非Firadis取り扱いの長期熟成ワインをお試しください。
この表現が納得できた時、あなたのワインライフも、
-
前の記事
ワインボキャブラ天国【第33回】「クリーム / クリーミーな」英:cream , creamy 仏:creme 2020.06.09
-
次の記事
ワインボキャブラ天国【第35回】「試飲/利き酒」英:tasting 仏:degustation 2020.06.11