ワインペアリング奮闘記 第38回「モカヴェロ・サレント・プリミティーヴォ」

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ワインペアリング奮闘記 第38回「モカヴェロ・サレント・プリミティーヴォ」

 

『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第38回
バレンタインに!ロマンチック・マリアージュ

このコーナーは毎回お題のワインに合わせてお料理を実際に作り、レポートするコラムです。

コラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品が使えません。

さて今回のお題は『モカヴェロ・サレント・プリミティーヴォ』す。

モカヴェロ サレント・プリミティーヴォ 750ml(イタリア プーリア州産赤ワイン)

    

イタリアの「かかと」プーリア州からやってきた赤ワイン。品種はプリミティーヴォ。
DNA鑑定で、アメリカで広く栽培されるジンファンデルと同種とされている品種ですね。
早速テイスティングしてみましょう!

グラスに注ぐと、紫がかったルビーレッド。しっかりと濃い色調です。
香りを取ってみると、ブルーベリーのコンポートですね。少し煮詰めたような、甘やかなフルーツ香が漂っています。
続いて、樽由来と思われるコーヒーやカカオのようなロースト香
これらの香りが一体となって、なるほど。まるでブルーベリー入りのチョコレートのように感じます。
口に含むと、口当たりは非常に滑らか。香りと違わずにベリーやプルーンのような濃密で甘やかな果実味を感じます。
酸味は穏やかで、中盤から感じるタンニンはよく溶け込んでキメが細かく、しなやかな印象です。
甘味のレベルは「ほんのり甘味を感じる辛口」くらい。
ワインを飲みなれない方にも飲みやいでしょうし、特に女性の方に好まれそうなワインだと思います。
どこか官能的なニュアンスがあり、正にバレンタインにぴったりワインではないでしょうか。

合わせるお料理ですが、飲む前はイタリアのワインだからトマトソースのパスタ?と思っていたのですが、
この濃密なベリー感であれば・・・ほの甘く煮詰めた、赤ワインソースにばっちり合うのでは?と思いました。
タンニンもきめ細かいですし、メインの食材は柔らかいお肉、ポークやラムあたりが良いかなと思います。
というわけで今回は『ポークソテー・赤ワインソース』に決めました!

料理レシピ:
まず、赤ワインソースから作ります。
鍋に砂糖、ポートワイン、バルサミコ、赤ワイン、タイム少々を順に加えていきながら、40%くらいの量になるまで煮詰めます。
豚ロースをフライパンでソテーして、皿に盛ります。
ソテーした後のフライパンに上記ソースの元を加えてさらに軽く煮立てます。
仕上げに塩コショウと醤油少々で味を整え、水溶き片栗粉で少しとろみをつけます。
これを豚肉にかけたらできあがり。

ペアリングレポート:
少し甘めに仕上げた赤ワインソースは、まさに煮詰めたベリーを思わせる濃密な甘酸っぱさ!
このソースが、そのままでは淡白な豚肉を、まるで優しくヴェルヴェットのドレスを着せるかのように、リッチな味わいへと仕立ててくれます。そこに『モカヴェロ・サレント・プリミティーヴォ』を流し込めば、ソースのフレーヴァーと相乗してさらに深いコクとジューシーさなり、余韻を存分に楽しむことができます。しなやかなタンニンは、後味を丁度すっきりと洗い流してくれる印象。
これなら、バレンタインのロマンチックなムードにもぴったりのペアリング言えそうですね!
 
如何でしたか?実は『モカヴェロ・サレント・プリミティーヴォ』を飲むのは少し久しぶりだったのですが、またすぐにリピートしたくなるくらいに美味しかったです。少し甘めの濃密な赤ワインソースとの相性は抜群ですね。妻も大変気に入ってくれましたし、今後このワインもセラーにストックして、いざ!という時に使いたいですね 笑
それでは次回もお楽しみに!(西岡)

 

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