ワインペアリング奮闘記 第135回 お洒落でヘルシーなチコリボートと白ワイン / ル・クロー・ドローム ヴァランセ・ブラン
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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第135回
お洒落でヘルシーなチコリボートとのペアリング
今回のペアリング課題は『ル・クロー・ドローム ヴァランセ・ブラン』です。フランスのロワール地方より、ソーヴィウニヨン・ブラン100%の白ワインです。
テイスティング
グラスに注ぐと色調はグリーンがかかった淡いイエロー。
香りはグレープフルーツなどの柑橘類や青リンゴ、そして火打ち石の香りを感じます。
ロワールのソーヴィニヨンには珍しくないかもしれませんが、やや還元的な印象を受けますね。
口に含むとアタックからややシャープで爽やかな酸味を感じます。中々の辛口ですね。
ボリュームは中程度で、ミドル以降少しグリーンなフレーヴァと、心地よい苦味を感じました。
アフターまで、すっきり、さっぱりとした印象です。
ソーヴィニヨン・ブランという品種の特徴であるグレープフルーツっぽさと、青草のような清涼感が感じられる、涼やかな印象の白ワインです。
合わせる料理『チコリボート』
ピュアで爽やかな酸味と、ちょっとした青みから、魚介類や野菜類が合いそうだなと感じました。
今回合わせるのはチコリボートです。チコリは小さな白菜のような野菜で、パリッとした食感と苦味が特徴。その上にグレープフルーツと魚介のタルタルをトッピングして、ワインとの同調を狙っていきたいと思います。
レシピ
トッピングにするタルタルを作ります。
スモークサーモン、刺身用ホタテ、薄切りのラディッシュ、長ネギみじん切り、ケーパー、オリーブオイル、レモン汁を混ぜ合わせます。
チコリを一枚ずつ剥がし、タルタル、グレープフルーツ、スプラウトをトッピングしてボートのように並べれば完成です。
ペアリングレポート
【総合評価】 星5つ:★★★★★
【評価ポイント】
○フレッシュな野菜類やグレープフルーツが、ソーヴィニヨンのフレーヴァに同調
○料理の余韻が適度に続く中に、ル・クロー・ドロームを流し込むと、ミネラルが同調し旨味を感じやすくなる
○アフターのさっぱり感がとても心地よく、次の一口に続いていく
うーん、美味しかった。
白ワインをよくテイスティング上で、チコリボートの具の構成を決めていったので、自分で言うのもなんですが、本当に同調していました。このワインのための、この一品、という感じになっています。
ただ、ロワールのソーヴィニヨン・ブラン100%であれば他の白ワインでも合う可能性が高いでしょう。
皆さんも是非、ル・クロー・ドローム ヴァランセ・ブランとチコリボートのマリアージュ、お試しください!
それでは次回もお楽しみに!(西岡)
今回のペアリングワイン:
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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