シャトー・クリネ ~挑戦とテロワールが織りなす魅力~
洗練されたデザインやアートのように、一杯のワインにもまた、作り手の美意識とたゆまぬ革新のストーリーが宿っています。今回ご紹介するのは、ボルドー・ポムロールの地に誇り高く佇む「シャトー・クリネ」。歴史に甘んじることなく、常に最高峰のクオリティを追求し続けるその真摯な姿勢と、テロワールへの深い敬意が生み出す、ドラマチックなワインの魅力に迫ります。
品質向上に挑み続ける進化するシャトー

19世紀に名声を得たシャトー・クリネは、1980年代初頭、ジャン・ミッシェル・アルコートの登場で劇的な進化を遂げます。彼はグリーン・ハーヴェストや遅摘み法を確立し、カベルネの比率を削減。その功績から『ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー』に2度選ばれ、1989年ヴィンテージは『Wine Advocate』で満点評価を獲得しました。
1999年にラボルド家に所有権が渡ると、更なる品質向上へ。環境に配慮した栽培法へ切り替え、除草剤やトラクターの使用を抑えて手作業を重視した結果、健康な土壌が蘇りました。新デザインのブドウ受け場により選果レベルも格段に上がり、現在は最高峰の房のみがセラーへと運ばれます。
ポムロールで最上のテロワール

発酵は木樽で行われ、熟成には新樽、1年樽、ステンレスタンクを使用。約9haの所有畑には『ル・グラン・ヴィーニュ』『ル・アルジル』『ル・プラトー』という羨望の区画が含まれ、20-25hl/haという低収量のメルロも育まれます。清澄・濾過なしで瓶詰めされるファーストラベルの年間生産量は約3,500ケースです。
一方、セカンドの「フルール・ド・クリネ」はソフトな口当たりで、瓶詰め直後から楽しめるポムロールの入門に最適な一杯。年間約300~1000ケース生産されケース生産され、2016年ヴィンテージからは100%自社畑のブドウを使用するなど、セカンドの概念を超える独自のスタイルを確立しています。
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