今回は「カーヴへの階段」の写真を選んでみました。(実際には下から映しているので「カーヴから上がる階段」の写真、ですが)
これまでに幾多のワイナリーを訪問してきましたが、どの蔵を訪問しても一番心躍りワクワクするのはこの「地下カーヴへの階段を下るとき」です。
歴史ある蔵元は地上の建物から非常に深くカーヴへの階段を下ることが多いのですが、その静謐な階段を一段一段降りていく時には何故かいつも歴史を遡っているかのような感覚に陥ります。 そして地下に辿り着くとそこは出来るだけ照明を抑えた漆黒の地下迷宮。 中には、総距離にして10km以上にも及ぶ迷路が広がっていることもあり、その村の地下全体がカーヴ・・・なんていう場所も。
今日の写真は丁度この前のシャンパーニュセットでご紹介した『エティエンヌ・ルフェーヴル』の地下カーヴへの入り口です。 ここの蔵は切り崩された崖の下にへばりつくように建っていて、 山裾の中心部に向かって下がっていくように洞穴が掘られている、かなり迫力のあるカーヴでした。
もし皆さんがこれから初めて蔵元を訪れるのなら、僕はシャンパーニュ地方ランスにある「ポメリー」の地下カーヴ見学をお薦めします。 ホテルの多い市内中心地からのアクセスも非常に良く、見学ツアーが充実しています。 残念ながら写真がご用意できないのですが・・・まるで地獄の門のような巨大な入り口を抜け、 なんと116段もの階段を下りた先に全長18kmに渡って広がる秘密迷宮。
迷わないように各区画には世界中の都市の名前が付けられ、住所として管理されています。 まあ、18kmもあったら当然ですよね。 一体何本のシャンパーニュがそこで眠っているのか・・・ 本当に、驚き、息をのむような風景が広がっていますよ。 フランス旅行に行かれる機会があったら、是非シャンパーニュで「ポメリー」の見学に行ってみてくださいね。
それでは今日はこのへんで。 来週も、1枚の写真からワイン造りの現場をご紹介します!
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