ワイン職人に聞く、10の質問【第3回】シャトー・レ・ヴァロンティーン
≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第3回 『シャトー・レ・ヴァロンティーン』の醸
『ワイン職人に聞く、10の質問』は、『シャトー・レ・ヴァロンティーン』の醸造家、ジル・ポンスさん。
今やプロヴァンスを代表するワイン生産者として世界的に知られ、各国のトップレストランにオンリストされるまさにプロヴァンスのスター生産者です。
世界NO.1ソムリエが、エールフランス航空のワインリストにプロヴァンスワイン代表として選んだこともあるんですよ!
それではジルさんのワイン造りに対する想いの一問一答、
南フランスの造り手らしい、
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、
⇒リヨンのビジネススクールに通っていた学生時代、 友達とグルメサークルを主宰し、
20代前半でフランス国内の3つ星レストラン全てを制覇、 そこで出される素晴らしいワイン(勿論、高いワインではなかったけど)たちも楽しんできた。
それをきっかけに、自分は絶対ワインやグルメの世界で生きていこう、と決めたんだ。
Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
それは勿論、自分が初めて造ったワインを味わった瞬間だよ・・・
それから、新しいブドウ樹を植えてから、若樹を育てる3年くらいの間。
子供を育てているような、本当に特別な体験だよ。
Q3:その反対に、一番辛いときは?
⇒自然環境によるリスクにさらされた時、かな。
強風、霜、極度の干ばつ、病害、温暖化・・・ 自然は自分でコントロールできないからね。
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、
⇒ブドウの品質とテロワール、これに尽きると思う。すべては、畑から来るものだから。
正直に言って、醸造の技術とかうまさはさほど重要なこととは思わないな。
あとは、プロヴァンスのような場所でワインを造るには、ブドウ品種のブレンドが大切。
9種類もの品種を栽培しているからね!
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒みんなに語り掛けてくるようなワイン、かな。
そのワインを友達と飲んでいるときに、
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒ちょっと難しい質問・・・
僕は、料理やワインより、その食事の素晴らしい時間をこそ記憶に残したいと思うから。
でも、敢えて言うなら、1990年のDRCラ・ターシュと、1985年のシャトー・パルメかな?
Q7:自分のワインと料理、
⇒前回東京に行った時に楽しんだ、
僕のロゼワインと寿司・刺身、白ワインと天ぷら、
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、
⇒アフリカでワインを造ってみたいな。
特にエチオピアで新しいワイナリーを始めたい。
エチオピアの高原に、ブドウ栽培にとても適したテロワールの場所があるんだ。
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒「そんなにシリアスに考えるなよ、
Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、
⇒いろいろな国、色々な産地のワインに、
今、世界中で素晴らしいワインが次々と生まれているから!
如何でしたか??
とにかく僕が一番驚いたコメントはQ9への回答原文・・
「Don’t take it too seriously, it is only grape juice !」
まあ、これは完全に逆説的な意味だと思うんですけどね。
そして、このワイン職人が情熱を傾けたのは・・・
≪世界NO.1ソムリエお墨付き、本格飲みごたえのプロヴァンス・ロゼ!≫
『カプリース・ド・クレモンティーヌ・ロゼ』
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