ワインペアリング奮闘記 第18回「ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデル クレマン・デュ・ジュラ」
- 2019.11.03
- ワインペアリング奮闘記
- クレマン, ジュラ, スパークリングワイン, フィリップ・ヴァンデル, フランス, ペアリング, マリアージュ, レシピ, 和食
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第18回
ジュラのスパークリングと、あの和食が合う!
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。
コラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■家庭の料理なので、冷蔵庫にたまたま余っていた物なども積極的に使います。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品が使えません。
さて今回のお題はフランス・ジュラ地方のスパークリング・ワイン
『ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデル クレマン・デュ・ジュラ』です。
フランス・ジュラ地方といえば恐竜の化石で有名な場所ですが、美食の地でもあり近年はフランス国内でちょっとしたトレンド。
『ヴァン・ジョーヌ』に代表される、深い味わいのワインを手間暇かけて作る生産者が、ジュラのプライドをかけてリリースする『クレマン・デュ・ジュラ』ですから、美味しくないハズがないです。
グラスに注ぐと、立ち上がる泡質は大変細かく、液体はやや黄色がかっています。
香りは程よく熟したリンゴや、フレッシュなレモン、アーモンド。口に含むとピチピチと感じる泡の向こうに、しっかりと密度のあるフルーツの甘酸っぱさを感じます。辛口で食事にも合わせやすそうですね。
コクのある味わいが続いていく印象で、バランス感、余韻ともに上質感があります。
乾杯だけじゃもったいない、お食事と一緒にゆっくり楽しめるスパークリング・ワインですね。
合わせるお料理ですが、この密度やコクなら、熱を通した魚介類から白身のお肉まで大丈夫でしょう。
スパークリングなので、過去の経験から揚げ物は良さそうですし、今回はあまり迷わずに魚介を中心とした『天ぷら』に決めました。あれこれと自由に揚げてみて、具材ごとに相性を楽しみましょう!
作り方:
具材は海老、真鯛、かぼちゃ、マッシュルーム、モロヘイヤ、コーンと枝豆のかき揚げ。
天ぷら粉を溶いた衣を絡めて、揚げていきます。
天つゆと岩塩、カボスを用意しました。具材によってお好みで!
実食:
まずは海老の天ぷらにカボスを絞り、岩塩をちょんとつけていただきます。
サクッとした衣と、海老の食感を存分に楽しみながら。スパークリング・ワインをいただきます。
うーん。想像通り、天ぷらにキリッと辛口のスパークリングは最高に合いますね!
「サク・プリ・シュワ」という3段構えの食感が楽しいです。
真鯛は海老よりもほっこりとした食感で、これもまた楽しい。
味わい的にも、ワインのミネラル感によって引き立てられる魚介の旨味を感じながら、スキッとした柑橘系の酸味がずっと伸びていくイメージ。とても良いですね。
岩塩だけでなく、天つゆ+カボスも、このクレマン・デュ・ジュラなら負けることなく合わせていけます。
お野菜もそれぞれの食感をワインと共に楽しむことができましたが、コーンと枝豆のかき揚げは特に好印象。
衣とコーンの織り成す「サク・プチ」とした食感と甘みに、ワインの爽やかさシュワ感のコントラストが楽しめる一品でした。
いかがでしたか?
和食の代表、天ぷらに、お食事中を通してしっかりと楽しめるクレマン・デュ・ジュラ、お勧めです!
それではご意見、ご感想お待ちしております。次回もお楽しみに!
『ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデル クレマン・デュ・ジュラ』
(フランス/ジュラ地方産スパークリグワイン
ブドウ品種:シャルドネ種100% 熟成:24か月以上 ドザージュ量:6.9g/L)
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