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ワインペアリング奮闘記 第40回「マイケル・デイヴィッド フリークショウ・カベルネ・ソーヴィニヨン」

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ワインペアリング奮闘記 第40回「マイケル・デイヴィッド フリークショウ・カベルネ・ソーヴィニヨン」

『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第40回
カベルネとタコスのイカすペアリング!

このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。

コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品が使えません。

さて今回のお題は『マイケル・デイヴィッド フリークショウ・カベルネ・ソーヴィニヨン』です。

今回はカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨン。楽しいラベルでお馴染みのマイケル・デイヴィッドですね!

では早速テイスティングを・・・グラスに注ぐと、濃いですね。中央が黒みがかったルビーです。
香りをとってみると、カシスや、ブラックベリーを煮詰めたような、とても豊かな香りです。
ヴァニラのような樽由来の甘い香り、黒コショウやクローヴのようなスパイシーさも感じました。
口に含むと味わいも香りの印象と違わず。黒系の果実を煮詰めたような濃厚でややジャムっぽい甘やかさがあります。
凝縮したパワフルさを感じるものの、タンニンは溶け込んでいて荒々しさを感じないのが意外でした。
全体としてジューシーなフルボディの赤ワインとしての魅力にあふれていますね!

私は、以前はそれほどアメリカ・ワインのファンでは無かったのですが、このコラムを始めてから、そのペアリング題材としての面白さと魅力に気づかされました。
「合わせる料理?!自由で良いのさ!!」とワインが言ってくれている気がして、何か面白いものを合わせてやろうか!と挑戦したくなっちゃうんですよね。笑
特にマイケル・デイヴィッドのワインは自由な気風に溢れていて、そんな感じがします。

さて、このワインをテイスティングしていたら、ふとある映画のことを思い出しました。『Bottle Shock』(邦題:ボトル・ドリーム)です。
ワイン史に残る「パリ・テイスティング事件」を主題に、カリフォルニア・ナパのワイン産地が舞台になっている映画ですが、こんなシーンがありました。
パリからナパに視察にやってきたワイン評論家スパリアが、ブドウ畑の脇に腰かけて赤ワインをじっくりと味わっていると、従業者とみられる老人がタコチップとワカモーレ(メキシコ料理のアボカド・ディップ)を差し入れます。
スパリアは見たことのない食べ物に怪訝な顔ですが、ゆっくりと口に運んで慎重に味わい「なるほど」といった表情で一瞬ほほ笑むのです。
そう言えば、私は学生時代に半年ほどアメリカのワシントン州に滞在していたのですが、学食の大人気メニューはタコチップにチーズやサルサをかけた、ナチョスでした。
タコベルはそこら中にあるし、現地のアメリカ人の家にお邪魔したら夕食がホームメイドのタコス
レストランでもメキシカン(テクス・メクスというんでしょうか)はとにかく人気でした。
北部のワシントン州でもそんな状況でしたので、メキシコと領土を接しているカリフォルニア州に至っては、メキシカンはもはや定番料理的といった立ち位置でしょう。
とすれば、もちろんカリフォルニア・ワインとメキシカンも定番ペアリングのハズですよね!
というわけで、今回は『タコス』とカリフォルニア赤ワインのペアリングを検証してみましょう。

料理レシピ:
タコシェル(タコスの皮)には、市販のハードシェルを使います。
具材は自由ですが、今回はワカモーレ、サルサソース、豆の煮込み、レタス、グリルした牛肉と、たっぷり用意しました。(正に全部乗せですね!)
サルサソースはトマトの角切りに玉ねぎと香草の微塵切りを加え、塩胡椒、ライムで調味したもの、ワカモーレは、アボカドをペースト状につぶして、上記のサルサソースを混ぜます。
豆の煮込みは、キドニービーンズと玉ねぎをトマト缶で煮込みます。
レタスは細切り。牛肉はアメリカ産のステーキ肉に塩コショウで下味をつけて焼き、カット。
焼いた後のフライパンで赤ワインを少々煮詰めて、絡めておきました。
上記の具材を、好きな割合でタコシェルに盛り付ければ完成です。
さらにライムとハラペーニョソースをテーブルに用意。各自の好みでかけながらいただきます。

ペアリングレポート:
ハードシェルのタコスはパリッとクリスピーですが、具材の豆やワカモーレにはもったり感があり、対照的でリズム感があります。
お肉は噛み応えがあり、サルサの酸味やライムの香りが爽やかさを演出してくれます。
色々な具材の多彩な食感や味わい、香りが次々と現れ、なんともアッパーでエネルギーに満ちた料理です。
これに合わせて『マイケル・デイヴィッド フリークショウ・カベルネ・ソーヴィニヨン』を頂くと、おおっ!
「おう、良く来たな!お前も仲間に入れよ!」とタコスの側からワインを受け入れてくれている感じです!
ステーキ肉にしたのは正解でした。やはりカベルネとのバランス感がぐっと良くなっています。
ワインのボディ感や煮詰めたようなしっかりとした果実味は、個性の強いタコスの風味に負けず、しっかりとバランスを取ってくれています。
料理もワインもダイナミクスがあり、弾むような楽しさのあるペアリングで、とても良いと思いました。うーん、美味しい!

如何でしたか?
マイケル・デイヴィッドのワインはどのラベルを見ても「Have fun!!」という感じですし、やっぱり料理も、ちょっとポップだったり、パーティー向けなものが合う気がします。BBQも良いでしょうね。
これから暖かくなりますし、是非、ご家族や大勢で楽しんでくださいね。それでは、次回もお楽しみに。(西岡)

今回ご紹介したワイン

 

『マイケル・デイヴィッド フリークショウ・カベルネ・ソーヴィニヨン』
(USA / カリフォルニア ローダイ地区産赤ワイン ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン約90%、プティ・シラー約10% 熟成:フレンチ・バリック225L樽で17ヶ月、新樽率33%)

 

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