ワインペアリング奮闘記 第131回 豚の味噌漬けとボルドー赤ワイン / シャトー・ノアラック 2010年
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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第131回
「味噌漬け」でワインとの相性は高まるのか?
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品不使用です。
今回のペアリング課題は『シャトー・ノアラック コート・ド・ブール』です。ヴィンテージは2010年。品種はメルロ90%、カベルネ・ソーヴィニヨン8%、カベルネ・フラン2%です。
テイスティング
グラスに注ぐと、透明感のあるガーネットで濃さは中程度。
香りはカシスやブルーベリー、チェリーなど。赤系、黒系の果実盛り合わせ。
ややドライフルーツのニュアンスを感じました。熟成感があります。
ほっこりとした土、そして鉄っぽいニュアンス。公園で鉄棒をしたあとの手の香りのような。
口に含むと、さらっとした口当たりでアタックから穏やか。ミディアムボディで落ち着いた酸と、ドライプルーンのような甘やかさを感じます。
ミドルからは舌にギュッと染み込んでいくような旨みを伴ったエキス、そしてシルキーなタンニンが心地良いですね。
アフターには、アーシーなフレーヴァーと軽い苦みが舌に残りました。
全体として、しっかりとコクのある熟成赤ワインで、ややノスタルジックで優しさのある印象です。木目細かく溶け込んだような滑らかさ、しっかりと熟したメルロの甘やかさが親しみやすさを感じさせます。
香りはカシスやブルーベリー、チェリーなど。赤系、黒系の果実盛り合わせ。
ややドライフルーツのニュアンスを感じました。熟成感があります。
ほっこりとした土、そして鉄っぽいニュアンス。公園で鉄棒をしたあとの手の香りのような。
口に含むと、さらっとした口当たりでアタックから穏やか。ミディアムボディで落ち着いた酸と、ドライプルーンのような甘やかさを感じます。
ミドルからは舌にギュッと染み込んでいくような旨みを伴ったエキス、そしてシルキーなタンニンが心地良いですね。
アフターには、アーシーなフレーヴァーと軽い苦みが舌に残りました。
全体として、しっかりとコクのある熟成赤ワインで、ややノスタルジックで優しさのある印象です。木目細かく溶け込んだような滑らかさ、しっかりと熟したメルロの甘やかさが親しみやすさを感じさせます。
合わせる料理『豚ロース肉の味噌漬け』
今回はシャトー・ノアラックの牧歌的な印象から、味噌漬けを連想しました。このワイン、何だか和食が合いそうなんですよね。
これまでも味噌と熟成赤ワインのペアリングは何度かトライしていますが相性は良いですし、お肉にしっかりと味噌を含ませて、さらに土っぽい香りに合わせてゴボウを添えてみましょう。
レシピ
豚カツ用ロースに味噌を塗ってラップで包み、一晩冷蔵庫で寝かせておきます。
常温に戻し味噌をぬぐい、フライパンに蓋をして中火で両面焼き色が着くまで加熱します。
フライパンを軽く拭い、ささがきにして水にさらしておいたゴボウを炒めてお肉の上に盛り付けます。
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ:★★★★☆
【評価ポイント】
○味噌漬けの大地を思わせる風味と、舌に染み込むようなノワラックの味わいの方向性が似ている
○ゴボウが乗っていることで相性2割増しくらいになっている
△やや豚肉が勝るバランス。生姜焼き用くらいの厚みでも良い
シャトー・ノアラック コート・ド・ブールは、あまり気負わずに普段の家庭料理や和食を合わせられると思います。肉じゃがなんかも良いかもしれませんね。家庭料理をいつもより美味しくしてくれるワインとして重宝することでしょう!
それでは、次回もお楽しみに!(西岡)
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。
これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。
主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。
ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。
是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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