ワインペアリング奮闘記 第156回 普段から気軽に!お家で楽しむジューシー・カベルネ / フアン・ヒル シャニア・カベルネ・ソーヴィニヨン
- 2022.07.30
- ワインペアリング奮闘記
- カベルネ・ソーヴィニヨン, スペイン, ソース, バッグ・イン・ボックス, ファン・ヒル, ペアリング, ミルフィーユ・カツ, 揚げ物, 赤ワイン
目次
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第156回
普段から気軽に!お家で楽しむジューシー・カベルネ
※アレルギー負荷試験を乗り越えてバターの使用や多少の乳製品混入はOKになりました
今回の課題はフアン・ヒル シャニア・カベルネ・ソーヴィニヨンです。
産地はスペイン。シルバー・ラベルでお馴染みのあの人気ワイナリー、フアン・ヒルが作る、3Lのバッグ・イン・ボックス・ワインです。3Lで2,800円ですから750mlボトルに換算して700円になりますね。十分普段飲みにできる価格!早速テイスティングしましょう。
テイスティング
色調はグラスの底が見えないくらい、黒みがかったレッド。エッジはややパープルがかっています。
香りはカシスからダークチェリー。少し煮詰めたような、甘やかな香りです。黒胡椒や、少しスモーキーなニュアンスも感じますね。
口に含むと滑らかな口当たり。すぐにギュッと詰まった黒系果実のジューシーな甘味を感じます。
少し遅れてやってくる酸味はマイルドですね。
タンニンは修練性があり、量も豊富でやや角張った印象。うーんカベルネらしいです。
飲み込むとアルコールのボリュームもしっかりと感じますね。
ミドル以降、モカやコーヒーのフレーヴァーと共に、舌に苦味が残ります。
アフターにはこのダンディな苦味と、タンニン、熟した果実の残香が長めに残っていきます。
全体的には大変ジューシーかつ、パワーと飲み応えのある赤ワインで、渋みもそれなりに強く感じます。
ボルドーのような青味や涼やかな印象をほとんど感じさせない、陽性なカベルネ・ソーヴィニヨンですね。
合わせる料理『ミルフィーユカツ』
普段から楽しんでいただきたいので、今回はなるべく気張らない料理を。
とてもジューシーで濃密感のある赤ワインですので、ソースが合うと思います。
選んだのはミルフィーユカツ(ロールカツ)ですが、ソース料理全般に合いそうだなと思ってチョイスしました。
レシピ
豚肉の切り落としをまな板の上で軽く重ね合わせながら敷き詰め、軽く塩胡椒をして巻きます。
ここに小麦粉、卵、パン粉をつけて、フライパンで揚げます。
キャベツの千切りとレモン、とんかつソースを用意して、お好みでカラシをつけてお召し上がりください。
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ:★★★★☆
【評価ポイント】
○とんかつソースに合わせることでワインのフルーティーさが一気に増す
○すっきりと脂を洗い流す強めのタンニンが心地よい
△ガシッとした飲み応えのカベルネに、ミルフィーユカツは柔らかすぎる?
期待通りのペアリングとなりました。
一つ三角がつきましたが、「普通の豚カツの方が合うんじゃない?」という意見が出たためです。
確かにこのワインの濃さやタンニンを受け止めるなら、厚切りロース肉を使った豚カツの方が良いかもしれないですね。
長持ちするバッグ・イン・ボックスなので、是非是非、どちらにも合わせてみてください!
それでは次回もお楽しみに。
(西岡)
今回のペアリングワイン:
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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