およそ60回にも渡って『ブドウ品種を詳しく知ろう』シリーズを続けてきまして、これまでの約半分がブドウ品種ひとつひとつの話だった訳ですが、ここで一旦まとめをしておきたいと思います。
今回まず覚えておいて戴きたいまとめポイントは、 「ブドウ品種を1種類で造るワインと複数品種のブレンドで造るワインがあるが、そこに単純な優劣はない」 ということです。
意外なことに、ブドウ品種1種類で造ったワインの方が、色々なブドウをまぜこぜにして仕込んだワインよりも純粋性が高く優れている、という考え方をする方もいらっしゃるようです。
確かに、例えばブルゴーニュのように「赤はピノ・ノワール1種、白はシャルドネ1種」を代表とする産地もありますが、多くの産地・生産者は複数品種のブレンドによってワインを仕込んでいます。
ブルゴーニュと並ぶ伝統産地であるフランスのボルドーでは、赤ワインで3-4品種を使うのが当たり前。 ブレンドによって品種それぞれの個性・キャラクターをバランスよく配置し、より複雑で多層的なワインを産み出そうとしているわけですね。
ボルドーが様々な楽器を使って自由に音像を組み立てていくジャズだとしたら、ブルゴーニュのように単一品種に縛った条件でワイン造りをするのは、同じ演目を違う演者が演じたらどうなるか・・・という落語のようなものでしょうか。
ブレンド系のワインを飲むときと単一品種のワインを飲むとき、ちょっと視点を変えて評価してみるのも、面白いと思いますよ。 ブレンド系ワインなら「使っている各品種の個性がどこにどう生かされているのか」。 単一品種なら「その品種のどの要素を一番引き出そうとしたのか」。 ワインに対しての向き合い方が、一歩進むかもしれません!
ということで今回の「はじめて講座関連ワイン」は、4種類のブドウを使用して理想の構築美を追求したボルドーワインをご紹介!↓↓↓
≪はじめて講座関連ワイン≫
『ベルフォンテーヌ ボルドー・サン・テステフ』。
(フランス / ボルドー産赤ワイン サン・テステフ村
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン種50%、メルロ種35%、カベルネ・フラン種10%、プティ・ヴェルド種5%
熟成:温度管理のできるステンレスタンク50%、新樽50%で15ヶ月熟成)
それでは今回はこのあたりで。次回も「ブドウ品種のまとめ」について引き続き書いていきたいと思います。
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