ワインペアリング奮闘記 第3回「フアン・ヒル シルバー・ラベル」
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「フアン・ヒル シルバー・ラベル」
このコーナーは「お料理好き」スタッフ西岡が、毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作りレポートするコラムです。
コラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■家庭の料理なので、冷蔵庫にたまたま余っていた物なども積極的に使います。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品が使えません。
さて今回のお題は・・・でました!フアン・ヒル・シルバー・ラベルです!
CLUB30では、ほぼ常にランキング一位の「鉄板」赤ワイン。
さっそく味見をしてみると非常によく熟したカシスやブルーベリーのような濃縮した果実味。
煮詰めたような、コンポートのような、そんな甘みが感じられます。
そしてスモーキーでスパイシーな香り、しっかりとしたタンニンが、本格感や飲みごたえを演出してくれます。 このバランスが人気の秘訣なのでしょうね。
このワインに合うお料理は、まずお肉であることは間違いないと思います!
それも、タンニンがしっかりしているので、ある程度噛み応えのあるお肉ですね。
そしてこの、凝縮感のある果実味には、甘味のあるソースを合わせたいです。
そこで私が選んだお料理は「ラム肉とキドニービーンズのトマト煮込み」です。
煮込みと言ってもお肉を柔らかくする必要はないので、フライパンを使い短時間で炒め煮にします。
ラム肉の個性、そして煮込みの凝縮感が、シルバー・ラベルの強さと拮抗してバランスがとれることに期待します!
ワインポイントとして煮込むときに「ジャム」を加えますよ。(今回はイチジクジャムを使用)
作り方:
ラム肉に塩コショウで下味をつけ、オイルをひいたフライパンでしっかりと炒めます。
一旦ラム肉をバットなどにあけ、次は玉ねぎのみじん切りを焼き色が付くまで炒めます。
(玉ねぎは、塩をふると早く炒めることができます)さらにトマト缶を加え、煮立ったらラム肉を戻して、ジャム、赤ワイン、キドニービーンズ缶を加えて、程よい汁気になるまで煮たら、最後にコショウしっかり目と、塩で味を調えて出来上がり。
実食:
やはり、シルバー・ラベルの存在感は伊達じゃないです。豊満な果実味が、どんどん主張してきます!
お料理も個性強めにしたつもりでしたが、それでもまだパワー負けしている感がありました。
煮込む時に、一つ一つの食材にしっかりと熱を通し、ある程度水気を飛ばし、凝縮感を高めて香ばしさを出したほうが良さそうですね。
使用したイチジクジャムが「甘さ控え目」だったのですが、中途半端にせずしっかり甘みを出す方が、このワインには好相性でしょう。
ワインの味わい要素に近い、カシスや、ブルーベリージャムの方がより合うかもしれません。
上記に気を付けてもう一度トライすれば、 素晴らしくマリアージュするポテンシャルのあるお料理ではないかと思いました。
ごちそうさまでした。
いかがでしたか?ご意見、ご感想お待ちしておりますね。 それでは、次回もお楽しみに!
≪「不動の人気」シルバー・ラベルを美味しく戴きましょう!≫
『フアン・ヒル 12メセス “シルバー・ラベル” 2016年』
(スペイン フミーリャ産赤ワイン ブドウ品種:モナストレル種100%
熟成:フレンチオーク樽で12ヶ月間じっくり熟成)
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