ワインペアリング奮闘記 第48回「シャトー・カンピヨ メドック 2007年」
ワインペアリング奮闘記 の記事一覧『お料理パパのワインペアリング奮闘記』 第48回
熟成ボルドー×煮物
このコーナーは
コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、
今回のお題は『シャトー・カンピヨ メドック 2007年』です。
グラスに注ぐと、
エッジにかけてやや明るい色調が見られます。
香りは熟したチェリーから、煮詰めたベリー類、
ほっこりとした土のような香りに、シナモンなど茶系スパイス。
しっかりとした熟成を感じさせる香りです。
口に含むと、果実の芯を思わせる綺麗な酸味。
そして柔らかく細かいタンニンを感じました。繊細な舌触りです。
ミドルから、舌にじわじわと広がっていく、
アタックからアフターまで、
全体的に熟成感をしっかりと感じ、
時を経てこなれたボルドーワインをリーズナブルに楽しみたい方に
合わせる料理ですが、
この赤ワインは、熟成による複雑味や、絶妙なバランス感を楽しむ
合わせるお料理も、大味なものではなく、素材の風味を楽しむ繊細
特に素材が出汁の旨味を吸ったようなものが合うだろうと思いまし
というわけで、今回は『手羽先と根菜の煮物』にチャレンジです。
料理レシピ:
手羽先を皮を下にして、焼き目がつくまで炒めます。
出てきた油は一度取り除きましょう。
カットして水にさらしたごぼうを加え、炒め合わせます。
ここに、あらかじめ湯がいておいた里芋と、
仕上げにサヤインゲンを軽く煮合わせて、出来上がり!
ペアリングレポート:
手羽先がとっても柔らかく煮上がりました。
お肉をしゃぶって、
ここにシャトー・カンピヨを合わせて行きましょう。
ああ・・・。じんわりきますね。しみじみうまい!
気づいた点としては、
むしろ少し歯ごたえのある部位の方が良いでしょう。
とはいえ、出汁の風味やお醤油の味わいと、
特に、昆布とお肉の出汁が染み込んだ、ごぼう!
カンピヨとの相性の良さといったら、
ほっこりとした土っぽさが、熟成ボルドーと共鳴し合って、
和食と赤ワインを繋ぐ架け橋として、やはりごぼうは使えます!!
如何でしたか?
熟成ボルドー赤ワインと煮物、大いなる可能性を感じました。
材料をもう少し調整することで、
是非、各ご家庭の煮物でも、お試しくださいね。
今回ペアリングで取り上げたワイン
-
前の記事
ワインペアリング奮闘記 第47回「ドメーヌ・コルディエ マコン・フュイッセ」 2020.05.25
-
次の記事
ワインペアリング奮闘記 第49回「マリーナ・アルタ」 2020.06.06
コメントを書く