ワインペアリング奮闘記 第182回 華やかなボルドー赤に合わせる食事は? / シャトー・オー・グリニョン メドック 2018年
- 2023.02.11
- ワインペアリング奮闘記
- カベルネ・ソーヴィニヨン, フランス, ボルドー, メルロ, ロースト・ビーフ, 星4つ, 牛肉, 肉, 赤ワイン
目次
華やかなボルドー赤に合わせる食事は?
今回のお題は、シャトー・オー・グリニョン メドック(仏ボルドー産赤750ml)です。
産地はフランス、ボルドー地方。その名の通りメドック地区の赤ワインで、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が7割程度。ボルドー左岸が好きな人にはビビッと来るかもしれません。試飲ヴィンテージは2018年です。
テイスティング
色調は黒みがかったレッド。
香りはカシス、しめった土に、肉、杉やミント・・・ザ・ボルドー。
口に含むと、アタックから爽やかな酸を感じます。
果実味は豊かで、ボディがあります。
タンニンの強度は中程度で、少しくっつく感じ。味わいに芯があり、深みも感じられます。
アフターにはタバコのフレーヴァを感じさせつつ、苦味は控えめ。
まだフレッシュ感のあるヴィンテージですが、それでも4年以上経って角が取れた状態。
まさに今、良いバランスですね。飲み頃のタイミングでしょう。
抜栓15分くらい経った頃から香りが開いてきて、華やかさが感じられるようになりました。
食事の少し前に抜栓しておく事をおすすめします。
楽しめるワインですね。試飲時点で2千円しませんのでコスパは優秀だと思います。
合わせる料理『ローストビーフのベリーソース和え』
肉料理であることは間違いないですが、タンニンも強くないので脂身は控えめの、赤身肉を。
時間が経つにつれ現れるベリーっぽさを考慮に入れて辿り着いたのは、薄切りのローストビーフ、ベリーソース和えです。
レシピ
肉は牛モモ系が合うと思うのですが、調達の都合でトモサンカクになりました。
塩をしてジップロックに密封し馴染ませ、低温調理機57℃で3時間加熱。その後、フライパンで表面を焼き付けて、休めておきます。
ソースは玉ねぎ、ニンニクのすりおろし、バルサミコ、ラズベリージャムを赤ワインでじっくり煮詰め、醤油で味を整えます。
ローストビーフを切り分けてソースをかければ完成です!
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ:★★★★☆
【評価ポイント】
料理の方も、何とか華やかさを演出できたのではないかと思います。
今回のオー・グリニョンくらいのタンニンのレベルなら、これくらい薄めに切ったお肉が丁度良いですね。
逆にタンニンがガシッとした赤ワインなら、厚切りのステーキが合います。
トモサンカクはちょっと脂が多いので、やっぱりランプなどのモモ系部位の方が合うとは思います。
甘酸っぱいソースとお肉の甘味が、ワインの果実味やベリー感とうまく響きあっていました!
(西岡)
今回のペアリングワイン:
今回のお題は、シャトー・オー・グリニョン メドック(仏ボルドー産赤750ml)です。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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